速読に興味があっても、速読のしくみをよくわかっていない初心者の場合、なかなかあと一歩が踏み出せないものですよね。
また一言で速読といってもさまざまなやり方があり、どうやって自分に合う速読法を見つければいいのか、困ってしまうのではないでしょうか。
そこで当記事では、初心者が必ず知っておくべき「速読のしくみ」や「メリット・デメリット」などについて、わかりやすく解説していきます。
速読をこれからはじめたい人、もしくは速読をはじめたばかりの初心者に、役に立つ知識が満載です。ぜひ参考にしてください。
初心者にもわかる速読のしくみ
速読をはじめたばかりの初心者の方は、まずしっかりと速読のしくみを頭に入れてしまいましょう。さらに従来の速読と新しい速読法「瞬読」の違いについても、しっかりと理解してください。
この章で解説するのは、以下の4点です。
・速読は本当に効果があるのか ・速読のしくみ ・速読と瞬読の違い ・習得にかかる時間 |
ひとつずつ解説していきます。
速読は本当に効果があるのか
まず速読初心者が不安に思っているのは、「速読は本当に効果があるのか」という点でしょう。結論からいえば、きちんとした理論のもと指導がおこなわれている速読法ならば、必ずなにかしらの結果は出ます。
速読の場合個人差もありますので、ひとくくりに速度を定義するのはむずかしいものです。ある速読団体では、分速2,100字以上読めれば最高ランクの上級者に認定されます。
速読をやっていない一般人が本を読む速度は、およそ分速400〜800字です。つまりその団体で上級者になれば、これまでより2.5〜5倍ほど速く読めるようになるわけですね。
5倍でも十分素晴らしいですが、右脳速読法「瞬読」の場合は、1分間に1〜2万字のペースで速読できる人が続出しています。
1分間に2万字といえば、たいていの本が約3分で読めてしまう計算です。にわかには信じられないハイペースですが、もし分速2万字で読めたら、手にできる情報量は桁違いになります。
速読のしくみ
同じ速読でも、かたや2,100字が最高目標で、瞬読は1〜2万字が頻出という違いがあります。これはどうしてなのでしょうか。
それは同じ速読でも、ベースとなる考え方がまったく異なるからなのです。
速読法は大きく以下の3種類に分類されます。
- 眼筋を鍛えて目を速く動かす方法
- 読み方を工夫する方法
- 右脳を活用する方
それではひとつずつ特徴を見ていきましょう。
1.眼筋を鍛えて目を速く動かす方法
世の中で速読といえば、一般的にこの「眼筋を鍛えて目を速く動かす方法」を指すことがほとんどです。さきほどの2,100字を謳っている速読法も、このタイプに分類されます。
「眼筋を鍛えて目を速く動かす方法」はたしかに歴史も実績もありますが、「速読はむずかしい」というマイナスイメージをつくってしまったのも、また事実でしょう。
というのも、眼筋を鍛え続けるというアスリート的な要素が強いので、途中で挫折してしまう人が多かったからです。
眼筋を鍛えればたしかに目が速く動き、その結果速く読めるようにはなります。でもスポーツ選手でも引退すれば、現役時代のパフォーマンスを出すのは不可能です。
目の筋肉をフル稼働させる速読法は、いわば一生現役アスリートでいるようなもの。目とトレーニング継続に対する負担は、決して小さくありません。
ということで、これまでに途中で挫折した人が、「速読はむずかしい」とマイナスな評判を流してきたのは容易に想像できます。
それだけ目を速く動かす速読法は、習得する人を選ぶ方法なのです。
2.読み方を工夫する方法
読み方を工夫するというのは、いわゆる「飛ばし読み」や「斜め読み」のことです。
これらの方法は文字通り、本をざっと見て必要だと思うところだけを集中して読み、ほかは意図的に読み飛ばします。
一説によると、本の内容で本当に重要なのはわずか数%だそうです。したがって、本当に重要なパートだけ読めば十分という主張も、ある意味正しいといえます。
しかし問題は、飛ばし読みする基準があいまいなことです。疲れている時などは集中力がないので、つい大事な部分を飛ばしてしまうこともあり得るでしょう。
いずれにせよ、飛ばし読みをしなくても短時間で1冊を読み切る速読法があります。したがって現在では、「飛ばし読み・斜め読み」を速読法として指導している人はほとんどいないはずです。
3.右脳を活用する方法
最後に紹介するのは、右脳を活用する速読法です。今もっとも効果の高いメソッドといわれており、「瞬読」も右脳を活用する速読法に分類されます。
脳は左脳と右脳で働きが異なっており、読書は通常、言語を司る「左脳」で一言一句じっくりと理解しながらおこなうのが一般的です。
・左脳の主な働き:言語・計算・分析・論理的な思考など ・右脳の主な働き:イメージ処理・音楽・空間把握・創造的な発想など |
右脳速読法「瞬読」では、左脳ではなく右脳で文字を認識します。もう少し具体的にいうと、文字をイメージ化(映像化)して、イメージ処理が得意な右脳に記憶させるのです。
従来の速読法との違いについては、次の項目で詳しく説明します。
速読と瞬読の違い
前述の通り、従来の「眼筋トレーニング」と右脳速読法「瞬読」は、ベースとなる方法論がまったく異なります。
瞬読では、いわゆる眼球トレーニングはおこないません。目の周りの筋肉を鍛えて目を速く動かすという概念がないのです。
その代わり、パッと見た文章を瞬時にイメージ化するトレーニングをおこないます。
たとえば「うさぎの絵が描かれたエプロンを着たお母さんが、フライパンでハンバーグを焼いている」という1文を読んだとしましょう。
この時重要なのは「うさぎのエプロン」「お母さん」「ハンバーグ」です。ほかのこまかい描写を頭に記憶させる必要はありません。上記3点をイメージ化するだけでいいのです。
もしかすると、「イメージ化なんてムリだよ」そう思われたかもしれませんね。でも案外日常生活でも、このイメージ化は無意識におこなっているものです。
「今度の休みはどこに行こうか?」「海がいい?山?それとも温泉にする?」といった会話を友達とすることがありますよね。おそらくあなたの頭の中には、海で泳ぐ姿や温泉でくつろぐビジュアルが、瞬時にできあがっているはずです。
このように文字よりもイメージで捉える方が、脳の処理速度は圧倒的に速いことがおわかりいただけたと思います。
瞬読についてもっと知りたい!という方は下記のリンクからどうぞ。
》》自宅で受講できるZoom体験会
習得にかかる時間
速読の習得にかかる時間には個人差があるので、一概に断定できません。何十時間もトレーニングが必要な人もいれば、わずか1時間半で分速2万字を記録する人も瞬読にはたくさんいらっしゃいます。
瞬読に限定すれば、Zoom体験会のあとで「分速数千字」、10時間のトレーニングで「分速1万字」を読めるようになる人はそれこそ数え切れないほどです。
もう少し身近な例を挙げると、約2時間のZoom体験会を受けた受講生の約99.3%が、読書スピードを2倍以上に伸ばしています。
もちろん、じっくりと時間をかけてトレーニングしたいという人もいらっしゃるでしょう。瞬読では90日間でじっくりと能力を上げていく、「瞬読オンライン90日間集中プログラム」も用意しています。
いずれにしても、短期間で結果を出せるのが「瞬読」の大きなメリットのひとつです。
速読のメリット・デメリット
この章では、速読全般のメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
速読のメリット
速読の主なメリットは、以下の3点です。
- 本が速く読める
- 読書スピード以外の能力も習得できる
- 時間的ゆとり
詳しく解説します。
本が速く読める
速読のもっとも大きなメリットは、いうまでもなく「本が速く読める」ことです。趣味で小説を読みたいという人もいますが、多くの社会人は仕事や人生に役立つ知識を手に入れるために、本を読むことが多いはず。
せっかく本を買っても読まない、いわゆる「積読(つんどく)」だった人も、速読で1冊を5分かからずに読み切れたらどうですか?
片道の通勤時間だけで、4〜5冊の本が読めてしまいますね。
現在は技術やスキルの変化が激しくなり、昔のようにひとつのスキルを武器に生きていくのが非常にむずかしい時代です。いくつになっても常に新しい知識を学び続ける必要があります。
そういった意味でも、短期間に大量の情報をインプットできる速読は、今もっとも必要とされるスキルといえるでしょう。
読書スピード以外の能力も習得できる
これは右脳速読法に限定されますが、右脳を日常的に使うと、左脳も含めた脳全体が活性化します。その結果以下のような、速読以外の能力も連動して向上するわけです。
- 理解力
- 記憶力
- 判断力
- 動体視力
- 空間認識能力
瞬読の受講生のなかにはK-1選手もいらっしゃいますが、瞬読によって一瞬の判断力や全体を把握する能力が、確実にレベルアップしているとの感想をいただいています。
また意外なところでは、ビジネスコミュニケーションがうまくいくようになったという報告もありました。
会う人の事前情報を速読で徹底的に読み込むようにしたところ、相手が好意を持ってくれて、人間関係がどんどんうまく回るようになったそうです。
こういった副次的に得る能力は、目を速く動かすだけでは得られない貴重なスキルといえます。
時間的ゆとり
右脳速読の場合、文章をイメージ化して、右脳へ大量に記憶します。またインプットした情報を左脳でどんどんアウトプットしていくので、情報処理(社会人ならば仕事)を速く終わらせられるわけです。
そうなると、これまで忙しくてバタバタしていた人も、自由な時間が増えます。
前述の通り、今や新しいスキルをどんどん身につけなければいけない時代です。空いた時間で仕事に必要な資格講座に通うのもよいでしょう。英語やプログラミングなど、これまでにない新しい分野に挑戦するのもオススメです。
あなたは、なんでも自由にやりたいことへ挑戦できます。
学生ならともかく、社会人になると自分の成長に投資する時間はなかなか取れないものです。ぜひ速読で自由な時間を手にしてください。
速読のデメリット
速読にも、もちろんデメリットはあります。ここで紹介するデメリットは、速読法によっては回避できるものです。くれぐれも速読法の選択には気をつけましょう。
速読法によっては目が疲れる場合もある
前述の通り、従来に多い「眼筋を鍛えるタイプのトレーニング」では、とにかく目が疲れます。普段使わない6種類の眼筋(上直筋・下直筋・内直筋・外直筋・上斜筋・下斜筋)をフル活動するので、考えてみたら疲れるのも当たり前ですよね。
速読には、ある程度の集中力が必要になります。これは眼筋運動に頼らない瞬読であっても同様です。しかし眼筋をムリに使用しないので、体力的な面で速読ができないことはありません。
一方で、眼筋を鍛えるタイプは、目が疲れてしまえば速読は不可能です。
習得に時間がかかる場合も
繰り返しになりますが、眼筋トレーニングが主体の速読法は習得に時間がかかります。これまで使っていない筋肉を鍛えるのですから、当たり前の話です。
では習得までにどれくらいの時間が必要かというと、ある眼筋トレーニング主体の速読法では、およそ30時間を目安に設定しています。
右脳速読法「瞬読」の場合も、もちろんすぐに結果が出る人ばかりではありません。ただ読書スピード2倍程度ならば、わずか2時間のZoom体験会で90%以上の人が成功しています。
いずれにしても従来の速読法は、習得に時間がかかるというよりも、途中で挫折してしまう人が非常に多いことを知っておきましょう。
瞬読についてもっと知りたい!という方は下記のリンクからどうぞ。
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「速読+読書術」で、読書効率を劇的にアップ
ここまで速読のしくみと、速読のメリット・デメリットについてお話ししてきました。もちろん速読は最強の読書術なのですが、一般的な読書術を組み合わせると、より効果的な読書が可能になります。
ほかの記事で読書術について詳しく解説していますので、ここでは簡単に2つほどご紹介するだけにしますが、知っておくと読書効率が劇的に変化するものばかりです。ぜひ参考にしてみてください。
目次で内容を予測する
本を読むのが苦手な人のほとんどは、目次をあまり読んでいません。これは本の理解度という観点からみると、非常にもったいない行為といえます。
目次は、はじめてその本を読む人のために、本の概要をまとめたものです。知らない土地をドライブするには、地図が不可欠。本が知らない土地だとすれば、目次は地図に相当します。
騙されたと思って、しっかりと目次に目を通してみてください。理解度が飛躍的にアップしますよ。
読書後に要約メモを作成する
本を読んだら、章ごとに要約メモを書いてみるのをオススメします。
ただ本を読むだけでは流れてしまう思考が、文章にすることで明確になるからです。また手を動かす方がキーボード入力するよりもうまくまとめられるというデータ※もあります。
(参考:The pen may be mightier than the keyboard)
私自身も読んだ内容を手書きにてアウトプットする過程で、思考が一段と明確になるのをはっきりと感じています。要約メモ作成は、理解度アップに超オススメですよ。
◎効率的な読書術については、こちらの記事もどうぞ
速読初心者Q&A
速読にまだ慣れていない初心者のうちは、わからないことがたくさんあるはずです。ここではよく問い合わせされる質問にお答えしていきます。
読みやすいのはどんな本?
右脳速読に適しているのは、文字中心のシンプルな本です。わかりやすくビジュアル(写真・イラストなど)を多用した本は、とくに初心者のうちはオススメしていません。
写真やイラストが多い本はたしかに理解しやすいかもしれませんが、肝心の右脳で文字をイメージ化する作業がやりづらいのです。
またできれば、ページ数や文字数などに細心の配慮がされている、ベストセラーから挑戦するのがよいでしょう。ジャンルはビジネス書や実用書などが取り組みやすいと思います。
まったく知識のない本でも読めるの?
瞬読では、まったく知識のない本の速読はできません。速読に限らず、基礎知識のないむずかしい理工学書や医学書などは、読んでもまったく意味がわからないでしょう。
またそういう意味では、母国語ではない英語や中国語などを速読するのも、かなりムリがあります。
どうしても基礎知識がない分野の速読にチャレンジしたいのなら、少なくとも一通りの知識を勉強してからにしましょう。
速読は子どもでも問題ない?
子どもでも問題はありませんが、瞬読のトレーニングが受けられるのは、文字をある程度読めるようになる「小学校中学年」以上になってからです。
それまでは、絵本や図鑑などを純粋に楽しむのがよいでしょう。
中学年以上になってトレーニングを開始したら、読む本は図書館の本をオススメします。今度は逆に、絵本や図鑑などビジュアルメインの本は避けてください。
速読を習得するコツは?
速読は筋トレと同じような側面があります。瞬読ではわずか1〜3時間のトレーニングで結果の出ることも多いのですが、1回だけで止めてしまうのは少々もったいないです。
毎日少しずつ、できるだけ長期間トレーニングを続けた方が、安定した速読スピードを期待できます。(もちろん、ムリに毎日トレーニングする必要はありません)
また適度な休憩もトレーニングの効率には必要です。「15分やって5分休憩」をワンセットにして、30分、45分というように、このセットを崩さないのが上達のコツになります。
1分間にどれくらい読めるようになる?
瞬読で読めるスピードには、個人差があります。短いトレーニングで分速40万字というびっくりするような速度で読める人もいれば、2倍が限界という人もいるのが現実です。
ただ、これまでの実績をみる限りでは、まず分速1万字を目標にするのが現実的だと思います。このレベルまでいけば、10分もかからずに1冊の本が読めるでしょう。
また1年間トレーニングを続けた受講生のじつに92%が、分速2万字を達成しています。
トレーニングの時間が確保できるならば、2万字を目標にしてみてはいかがでしょうか。
まとめ
今回は初心者が悩みがちな「速読のしくみ」や「速読のメリット・デメリット」について、じっくりと解説してきました。
またはじめたばかりの人が疑問に思うであろうポイントにも、しっかりとお答えできたと思います。
右脳速読法「瞬読」について、もう少し詳しく知りたいと思われた方は、ぜひオンライン体験会にご参加ください。
無料体験会でもよいですが、有料のZoom体験会なら、より詳しく瞬読を体験していただけます。
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