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記憶に残る覚え方8つのアイデアとは

記憶に残る覚え方8つのアイデアとは

記事の監修

株式会社瞬読 代表取締役山中恵美子

大学卒業後、関西テレビ放送株式会社に勤務。2009年学習塾を開講し3万人の生徒が卒業。
学習効果を上げる方法として速読を取り入れる。これが後の「瞬読」となり生徒が次々と難関校に合格。
2018年瞬読のみの講座が開講し、現在受講生は2,600名を超える。
著書『瞬読』は10万部超えのベストセラーに。その他、TV・ラジオなどメディアにも多数登場し、全国に瞬読を広めている。

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「せっかく覚えたのに、すぐに忘れてしまう……」そんな悩みを抱えていませんか?

記憶力を高めるためには、ただ暗記するだけでなく、効率的な覚え方を身につけることが大切です。今回は、記憶に残る覚え方のコツを8つ紹介します。

オススメの記憶に残る覚え方を紹介

オススメの記憶に残る覚え方を紹介

インプットした情報をできるだけ長く定着させるには、それなりの工夫が必要です。記憶に残りやすい覚え方として今回は8つのアイデアをご紹介します。

◆オススメの暗記法については、コチラの記事でお読みいただけます

1. 適度な間隔で復習「スペースド・リピティション」

スペースド・リピティションとは、復習の間隔にルールを定めた復習法です。一般的に、復習は忘れる前におこなうのが正解と考えられています。しかし現在では、ある程度忘れてから思い出す方が、効果は高いというのが定説です。

ベネッセ教育総合研究所のサイト※には、その日に復習したグループより数日後に復習したグループの方が、テストの結果が高かったという実験データが掲載されています。

カナダのウォータールー大学の研究では、まず当日に復習して、そのあと7日後、30日後に復習するパターンを推奨しています。

復習の間隔に多少の個人差はあるとしても、復習の回数を重ねるごとに少しずつ間隔を伸ばしていくのが、スペースド・リピティションのセオリーです。復習のたびに記憶の定着度は上がっていくので、それにともなって復習間隔は自然と長めになっていきます。

間隔について厳密な決まりはないので、自分で最適な間隔をいろいろと試してみてください。

※参考: その日に復習をするのは非効率だった!? 「実験心理学」による効率的学習法【前編】

◆ウォータールー大学の復習間隔については、コチラの記事でお読みいただけます

2. 視覚と聴覚の両方を活用「デュアルコーディング」

デュアルコーディングは、言語情報×視覚情報のように、異なる形式の情報を組み合わせてより強固に記憶に定着させる方法です。なにか新しい知識を勉強する場合、テキストに文字がびっしり書かれていたら、学習意欲は萎えてしまいますよね。

でも、イラストや図表がふんだんに使われているテキストなら、内容がスムーズに入ってくるでしょう。これは文字のわかりにくさを、イラストのわかりやすさが補ってくれているわけです。

英単語を覚える場合、辞書を引いても今ひとつ意味を掴めないときがあります。たとえば、「slump」という単語には、崩れるように座るという意味があります。しかし、言葉の意味はわかるものの、具体的な状態がピンときません。

ところが、インターネットで画像検索すると、腰をずらしてドッカリと椅子に座り込む画像が山ほど見つかり、一発で意味が理解できました。これも、文字と画像の組み合わせによるデュアルコーディングの効果です。

もちろん、デュアルコーディングは、言語情報と視覚情報に限ったものではありません。視覚と聴覚を用いた、動画によるオンライン学習などは、まさに典型的なデュアルコーディングですよね。ひとつの情報にこだわらず、複数の感覚を上手に組み合わせて、学習効率を高めていきましょう。

3. 積極的に情報を思い出す「アクティブリコール」

アクティブリコールとは、ただ情報を読み返すだけでなく、自分の記憶から積極的に思い出そうとする学習法です。

テキストを読むのは、どちらかというと受動的な学習法です。しかし、テキストを読んだあと、テキストを閉じて内容を思い出してみるのは、能動的学習(アクティブリコール)になります。どちらが、より強固に記憶に残るか、考えるまでもなく後者ですよね。

ほかにも、以下のような方法が代表的なアクティブリコールになります。

代表的なアクティブリコール
  • インプットした内容を要約して書き出す
  • 要約した内容を第三者に教える
  • ミニテストで理解度をチェックする
  • クイズ形式で覚えた内容を確認する
  • フラッシュカードで復習をする

どれも効果が期待できるものばかりですが、なかでも「他人に教える行為」は記憶の定着を大幅にアップしてくれます。誰かに教えるためには、しっかりと内容を理解しておく必要があるので、通常よりも深く鮮明に記憶に刻まれるからです。

なにか情報を覚える際には、ぜひアクティブリコールを取り入れてください。効果のほどは保証します。

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4. 情報を空間や場所に関連づけて覚える「メモリーパレス法(場所法)」

メモリーパレス法は、数千年前の古代ギリシャで発祥したといわれる、非常に歴史のある記憶法です。覚えたい情報を特定の空間や場所に結びつけて、記憶を鮮明に忘れにくくしていきます。

基本的なやり方は、以下の通りです。

  1. 覚えたい情報の数だけ場所を設定する(台所、玄関など)
  2. ひとつの部屋にひとつの言葉を当てはめる
  3. 部屋名と言葉を組み込んだ文章を作成する

まず、自分のよく知っている場所(自宅の部屋など)を決めて、その場所に覚えたい情報を置いていきます。

たとえば、買い物リストを覚えたい場合、家の玄関にバナナ、お風呂場に牛乳というように、物と場所を関連づけるのです。

そして「玄関に入ったらバナナの皮で滑って頭を打った」「風呂場にいったら、牛乳風呂がグラグラと煮えたぎっていた」などと、部屋名と覚えたい言葉を使って文章をつくります。

このとき、文章の内容が現実的かどうかは、問題ではありません。逆に、ありえない状況の方が、より鮮明に記憶に残ります。

これはあくまでも一例ですが、メモリーパレス法は、勉強や仕事、日常生活のあらゆる場面で活用できる実践的な記憶術です。ぜひ一度試してみてください。

◆メモリーパレス法(場所法)については、コチラの記事でもお読みいただけます

5. 覚えたい情報を物語やシナリオに組み込む「ストーリー法(物語法)」

ストーリー法は、覚えたい情報を物語やシナリオに組み込み、記憶に残りやすくする記憶法です。人間は昔から物語を通じて情報を共有してきたため、脳は単なる情報の羅列よりも、物語形式になっている情報をより自然に記憶に残そうとする性質があります。

物語をつくると聞けば、なにやらむずかしそうに感じるかもしれません。でもじつは、日常生活のなかで、ストーリー法は誰もが自然とやっているものなんです。

たとえば、小説を読んでいるとしましょう。小説に書かれている情報は基本的に文字情報だけであり、情報量にも限界があります。すべての描写を、ひと言ひと言詳細に説明するわけにはいきませんからね。

つまり、私たちは限られた情報を基に、各人が頭のなかでイメージを補足しながら読み進めていくわけです。

「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という文章を読んでも、トンネルの長さや雪の量、あるいはトンネルの場所など、人それぞれイメージしているものは違っているはずです。

こうしたイメージの力を使って、覚えたい内容をストーリー仕立てにできれば、より深く記憶に残ります。数学の計算式を覚えたいなら、複雑な計算式をそのまま暗記するより、文章題にして解いてみる方が、断然記憶に残るはずです。

ストーリー法を活用することで、単調な暗記作業がクリエイティブな体験に変わり、学習の効率が格段に向上します。想像力を駆使して、覚えたい内容を自分なりのストーリーに落とし込んでみてください。

6. トピックを変えて飽きを防止「インターリービング」

記憶の定着を邪魔する最大の原因は、「飽き」です。いくら記憶力がよくても、飽きてしまえば、インプットに身が入らず、どうしても記憶効率は悪くなります。

その飽きを回避するオススメの方法が、今回紹介するインターリービングです。インターリービングでは、同じトピックを続けて学習するのではなく、複数のトピックを交互に学んでいきます。

異なるトピックを間に挟み込んで、気持ちをフレッシュに切り替えようというわけです。

たとえば数学の勉強をしている場合、苦手だからといって方程式ばかりずっと勉強し続けるのは、あまりオススメできません。ただでさえ、苦手意識があるのに、何時間も同じことをしていたら、勉強自体が嫌になってしまうでしょう。

同じ数学を勉強するにしても、方程式を1時間やったら、次は確率問題、その次は図形問題というように、こまめにトピックを切り替えた方が効率はよくなります。

数学→英語→歴史というように、ジャンルをまったく変えてしまうのも、飽き防止という意味では非常に有効です。

7. 音楽やリズムを使って覚える

音楽やリズムは、記憶の定着を助ける強力なツールです。私たちはメロディやリズムに対して強く反応しやすく、とくに幼い頃に学んだ歌やリズムは、長年経っても覚えていることが多いです。(盆踊りのリズムはいつまで経っても忘れないですよね)

こういった性質をうまくインプットに取り入れると、むずかしい内容でも比較的簡単に覚えられるようになります。

たとえば、英単語を覚える場合、リズムをつけて口ずさんだり、歌にしてみたりすると、記憶しやすいです。

有名な英単語帳「キクタンシリーズ」は、音楽に乗せた発音(チャンツとよぶ)に合わせて、単語や熟語を覚えていきます。これなどは、音楽やリズムの力を、うまく記憶の定着に活用しているよい例といえるでしょう。

また、間接的ではありますが、学習中に心地よい音楽や自然の音を流すのも、記憶の定着に効果が期待できます。繰り返す波の音がリラックス効果を与え、記憶に必要な集中力をもたらしてくれるはずです。

8. インプットとアウトプットの黄金比

効果的な学習や記憶の定着には、インプットとアウトプットのバランスが重要です。インプットばかりに偏ってしまうと、知識は増えても実際に使いこなす力が身につきにくく、逆にアウトプットばかりでは新しい情報が不足し、成長が止まってしまいます。

諸説ありますが、インプットとアウトプットの理想的なバランスは、3:7といわれています。テキストを隠して内容を話してみる・過去問を解いてみるといったアウトプットを繰り返さない限り、いくらインプットしても使える情報にはなりません。

もちろん、学習初期は、当然インプットの割合が高くなるでしょう。なにもない状態でアウトプットはできませんので、インプットが7〜8に増えるはずです。

とはいえ、それでもインプットしたらすぐ過去問を解く(内容を話すでもOK)ようにしないと、インプットした情報が実際どのように使われるのかがわからないですよね。

アウトプットを通じて自分の理解度を確認し、さらにインプットで新しい知識を補完していく、この流れをいかに効率よくおこなえるかが記憶定着の大きなポイントになります。

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より記憶に残る環境づくり

より記憶に残る環境づくり

オススメの記憶に残る覚え方がわかったところで、最後に記憶定着を促す環境づくりについてポイントをお伝えしていきます。

ポモドーロテクニックで集中力を維持する

前述の通り、効率のよい記憶を阻害する最大の要因は、飽きでしたよね。ポモドーロテクニックは、いち単位あたりの作業時間を短くして、集中力を持続させる時間術です。

基本となる作業時間は、25分間でそのあと5分間の休憩を取ります。作業25分間+休憩5分間をワンセットとして、ひたすら繰り返していくのが基本的な流れです。(途中で大休憩15分間が入る)

集中できる時間に個人差はありますが、成人の場合、最大でも45分程度が限界といわれています。しかし、45分間連続して集中するのは実際なかなかむずかしく、人間が本当に集中できるのは15分間が限界だそうです。

とはいえ、15分ごとに作業を中断していたら、それはそれで効率が悪すぎます。ポモドーロテクニックの25分間という単位は、短すぎず長すぎず、脳に負担をかけることなく集中できる理想的な時間配分といえるでしょう。

普段、すぐに集中力が切れてしまう人は、ぜひポモドーロテクニックを試してみてください。もしかすると、今まで考えられなかったような、集中力が手に入るかもしれませんよ。

◆ポモドーロテクニックのアプリについては、コチラの記事でお読みいただけます

音や温度など快適な空間づくりを意識する

勉強や仕事で集中力を高め、記憶の効率を高めていくには、環境づくりがとても重要です。なかでも、騒音対策や温度調整は、集中力に大きな影響を与えます。

多くの人は、周囲がうるさいと注意が散漫になりやすいものです。逆に静かすぎても気が散るという人もいるので、自分にとって居心地のよい騒音レベルをきちんと知っておく必要があります。

学習は自室でおこなうのが基本ですが、自室だと人目がなくSNSやゲームの誘惑に負けてしまうという人もいるでしょう。そういう人は、学習者の多い図書館や静かなカフェでインプットするのがよいかもしれません。

図書館はともかく、カフェはうるさくて集中できないというなら、ノイズキャンセリング機能つきのイヤホンを活用しましょう。

また、室温や湿度も快適さを左右する重要なポイントです。暑すぎても寒すぎても、集中は困難です。図書館やカフェで学習する場合、勝手に温度調節はできません。洋服で対応できるように、薄手のジャンパー類を一着持っておくと安心です。

◆集中力を高める環境づくりについては、コチラの記事でもお読みいただけます

睡眠・食事・運動に気を配る

記憶力や集中力を維持するためには、学習や仕事の方法だけでなく、日常生活の基本となる「睡眠」「食事」「運動」にもしっかりと気を配らなければなりません。

まず睡眠ですが、人間の脳は深い眠りの時間帯に、情報を整理して記憶していきます。睡眠時間が短くなると、記憶を整理する時間が減ってしまうので、最低でも7〜8時間の良質な睡眠を心がけましょう。

また、脳は、主に炭水化物に含まれるブドウ糖を栄養源にしています。近年糖質制限をする人も多いですが、過度の糖質制限は脳にあまりよい影響を与えません。炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル類をバランスよく摂るようにしてください。

最後に運動ですが、適度な運動は脳への血流を促進し、記憶力や集中力を向上させてくれます。下半身(とくにふくらはぎ)を鍛えると、ポンプ機能がうまく働くようになり、上半身にしっかりと血液を戻してくれるんですね。

朝30分程度の散歩を軸に、ストレッチや筋トレで、全身の筋肉量をアップしていきましょう。

◆生活習慣の改善方法については、コチラの記事でもお読みいただけます

まとめ

今回は、記憶に残る覚え方のコツを8つご紹介しました。どれも効果が期待できるものばかりです。全部をいっぺんに取り組む必要はないので、気になる方法があれば、まずはひとつだけ試してみてください。