記事の監修
株式会社瞬読 代表取締役山中恵美子
大学卒業後、関西テレビ放送株式会社に勤務。2009年学習塾を開講し3万人の生徒が卒業。
学習効果を上げる方法として速読を取り入れる。これが後の「瞬読」となり生徒が次々と難関校に合格。
2018年瞬読のみの講座が開講し、現在受講生は2,600名を超える。
著書『瞬読』は10万部超えのベストセラーに。その他、TV・ラジオなどメディアにも多数登場し、全国に瞬読を広めている。
「顔はわかるのに名前が出てこない」
40代をすぎる頃から、段々とこういった物忘れに悩まされる人が増えてきます。あまりにももの忘れが激しくなると、「認知症になるのでは……」と、不安になるものです。
残念なことに、いちど認知症になると、完全な回復は望めません。だから、40代、できれば30代のうちから、私たちは予防を心がけていく必要があります。
その認知症の予防として、オススメしたいのが、今回紹介する脳トレです。脳トレと認知症との関係は、いまだ明らかになっていない面もあります。しかし脳を適度に働かせて、血流を改善できれば、少なくとも年齢相応の機能は維持できるでしょう。
今回の記事では、忙しい大人が脳トレを継続するコツについて解説します。また、オススメの大人向け脳トレや脳トレ本・アプリも紹介していくので、どんどんチャレンジしてみてください。
(Nintendo Switchの人気ゲーム「脳を鍛える大人のトレーニング」も紹介していますよ)
目次
脳トレをはじめる前に知っておきたいポイント
脳トレは、文字通り、脳の機能改善を目的としたトレーニングです。しかしまったく脳トレの知識なしにいきなり脳トレへ取り組んでも、思ったような効果は期待できません。そこでまずは、脳トレについて最低限知っておくべきポイントを4点紹介します。
そもそも脳トレとは何か
冒頭でも触れたとおり、脳トレは、「認知症の予防やリハビリのためにおこなうもの」というイメージが強いです。たしかに、脳の機能を鍛えることを目的としたトレーニングが脳トレなので、その認識は正しいといえるでしょう。
でも脳トレは、認知症の改善だけに役立つものではありません。若いうちから取り組めば、鍛えられた記憶力や判断力が、勉強や仕事へ大いに役立ってくれるはずです。だから、脳トレを高齢者だけのものと限定してしまうのは、非常にもったいない話だと思います。
なお、脳トレとひとことでいっても、じつにさまざまな方法があります。一般的には、パズルやゲーム、メモリートレーニングなどが、脳トレとして有名です。
しかし後述する麻雀・料理・速読など、ようは脳を刺激して活性化が期待できるものなら、すべて脳トレになり得ます。そういう意味では、体を使ったリズム体操やウォーキングも、立派な脳トレです。
具体的な脳トレについては、このあと5つほど紹介していきます。また認知症の症状別オススメ脳トレは、以下のリンクから確認できます。ぜひそちらの記事にも目を通しておいてください。
◆能力別高齢者向け脳トレについては、コチラの記事でもお読みいただけます
脳トレですべての問題が解決するわけではない
脳トレは、脳の機能によい影響を与えてくれます。しかし、それだけですべての問題が解決するという盲信は、非常に危険です。たとえ脳トレで認知能力が向上したとしても、ストレスや不安といった精神的な問題を直接解決することはできません。
これは、身体的な問題やさまざまな疾患についても同様です。もちろん、体操や散歩といった体を動かすタイプの脳トレをすれば、当然健康面にもよい影響を与えてくれるでしょう。
それでも脳トレはあくまでも認知機能を向上させるためのものであり、健康面の改善を目的に取り組むものではないのです。もし健康面に不安があるのなら、必ず専門の医師に相談してください。
また、「記憶力」「注意力」「判断力」といったいわゆる認知機能も、脳トレで必ず改善するとは限りません。脳トレが有効であるという研究データはあるものの、脳機能の改善には個人差があります。あまり過度に期待しすぎると辛くなってしまいますから、まずは気楽に脳トレを楽しみましょう。
◆脳トレの効果については、コチラの記事でもお読みいただけます
ほかのライフスタイル要素ときちんとバランスを取る
脳トレの効果を最大限発揮させるには、ほかのライフスタイル要素とのバランスも大切です。まったく運動をせず食生活のバランスも悪く、さらに十分な睡眠時間も確保できなければ、いくら脳トレをがんばっても思うような効果は得られません。
また、ストレスや不安といった精神的な問題を抱えている場合は、脳トレ以外に心理療法を受けてみるのもひとつの方法です。脳トレを頑張っても、抱えきれないストレスや不安があれば、脳トレの効果が打ち消されるほど脳機能はダメージを受けてしまいます。
なお、脳のコンディションを整えるという意味では、日光浴も非常にオススメです。毎日10分程度の日光浴を習慣化できれば、脳を落ち着かせてくれる働きのある「セロトニン」の分泌が活性化します。
週に1〜2度、都心部を離れ、木や草の生い茂る森林で過ごす時間をもつのもいいですね。鎮静作用のある木の揮発成分「フィトンチッド」が心を静めてくれるので、精神的に落ち着いた脳が脳トレの効果をしっかりと受け止めてくれるようになるでしょう。(時間は、1回30分程度で十分効果が期待できます)
◆脳の働きを活性化する生活習慣については、コチラの記事でもお読みいただけます
脳トレは体の運動と同様に継続することが重要
体重を落として健康的な肉体をつくろうと思ったら、バランスのよい食事と適度な運動が欠かせません。もちろん、2〜3日だけ運動をしても効果はなく、少なくとも数か月から年単位での取り組みが必要になります。
脳トレも、健康への取り組みとまったく同じです。脳機能の改善が実感できるまで、少なくとも数か月から1年程度は、定期的に継続していく必要があります。
もちろん毎日脳トレができれば最高ですが、忙しい現代人にはなかなかハードルが高いはず。まずは、週に2〜3回を目安にするのが無難だと思います。
いずれにせよ、つまらない脳トレは決して長続きしません。とくに親に脳トレを勧める場合は、注意が必要です。せっかくその気になって脳トレをはじめても、いちど脳トレに拒否感をもってしまえば、もう二度とやりたがらないでしょう。
脳トレを継続するコツについてはのちほど詳しく紹介しますが、少なくとも「楽しい脳トレを選ぶ」という大原則だけは必ず守ってください。
大人が脳トレを継続するコツ
現代の大人は非常に忙しく、いくら脳トレがいいと思っていても、長期間脳トレを継続するのはなかなか大変です。オススメの脳トレを紹介する前に、大人が脳トレを継続するコツを4点紹介しておきますので、ぜひ参考にしてください。
- 脳トレの目標を明確にする
- 自分の好きなものだけにチャレンジ
- 結果が具体的にみえる脳トレがオススメ
- アプリを活用する
ひとつずつ解説します。
脳トレの目標を明確にする
脳トレを長期間続けるためには、脳トレの目標を明確にすることが重要です。目標をもたずになんとなく取り組むと、すぐに飽きてしまい、おそらく途中で脳トレをやめてしまうでしょう。
脳トレに興味をもつ人の多くは、記憶力の低下や判断力の低下といった、認知機能の衰えを予防したいと考えています。いわゆる「ボケ防止」ですね。ボケ防止は立派な目的ですが、もう少しこまかく設定しないと期待値と結果にズレが生まれ、やはり脱落の可能性が高まります。
じつは認知機能とひとことでいっても、以下のようにさまざな能力があるんです。だから、どの認知機能を鍛えたいのかを明確にしないと、どの脳トレを選べばいいのかが決められません。
- 記憶力
- 注意力
- 判断力
- 言語能力
- 計算力
- 遂行力
- 見当識
たとえば記憶力に不安のある人なら、計算クイズではなく、間違い探しやメモリートレーニングをしたほうがより効果は期待できるでしょう。反対に、計算力を鍛えたいのに漢字クイズをしても、正直ほとんど意味がないです。
脳トレの効果を最大限発揮するためにも、まずはどういった機能を改善したいのか、脳トレの目標をはっきりと決めてください。そうすれば、自然とやるべき脳トレがわかります。(もちろん、嫌いなものをムリにやる必要はありません)
◆認知症の症状別脳トレについては、コチラの記事でお読みいただけます
自分の好きなものだけにチャレンジ
忙しい大人が義務でもない脳トレを継続するには、やはり自分の好きなものを選ぶのが大前提になります。どれだけ効果があっても、楽しくなければ、決して続かないでしょう。それだけ、現代の大人は、仕事にプライベートに忙しいのです。
さいわい、脳に効果があるといわれる脳トレは数多くあり、選択肢の幅は結構あります。具体的な脳トレについては、のちほど個別に紹介するとして、まずは脳トレを選ぶ際のコツを考えてみましょう。
脳トレは、大きく頭を使う「頭脳系」と、体を動かす「作業系」にわかれます。普通は、脳のトレーニングだから、頭脳系がいいと思いますよね。でも、脳と体はつながっているので、作業系を選んでもまったく問題ありません。
これは、もう純粋に好みで選んでください。体を動かすのがあまり得意でない人は頭脳系がいいし、運動好きならやはり作業系がぴったりです。ただ、効率性を求めるなら、できれば両方の脳トレを取り入れるのがベストだと思います。もちろん前述のように、認知機能の改善に焦点を絞って脳トレを選んでも構いません。
具体的な結果のみえる脳トレがオススメ
継続をしていくためには、できるだけ結果が具体的にみえる脳トレを選びたいところです。当たり前ですが、やってもあまり効果がないと感じてしまえば、やる気は著しく落ち込んでしまいます。
そう考えると、麻雀のような、誰かと対戦するゲームは非常にオススメです。麻雀は勝ち負けが明確なので、「頑張って勝とう!」という熱気が生まれます。そのぶん、負ければ少々イラッとするかもしれませんが、それも含めて脳への刺激が期待できそうですよね。
しかもこういったゲームをすると、自然と会話が発生します。こういう利害関係のない場での他愛のない会話は、本当に心を落ち着かせてくれるものです。
もしひとりで気軽にできる脳トレがよいなら、パズルもいいと思います。パズルは完成形が決まっていますから、手抜きができません。コツコツ頭を使っていくしかないんです。だから、難易度の高いパズルを完成した際の達成感は、本当に格別です。
アプリを活用する
これまで脳トレをやったことのない人にすれば、脳トレを用意するだけでも、かなりの負担になります。まず選び方がわからないし、どこで手に入るのかもわかりません。
周りに経験者がいればよいのですが、もし誰も相談できる人がいなければ、脳トレ自体を諦めてしまう可能性が高いです。
そういう場合は、アプリが使える脳トレをオススメします。アプリなら、いちどダウンロードすれば、しばらく使い続けられます。アップデートがあるアプリなら、飽きることなくいつでも最新の脳トレが楽しめるでしょう。
そう考えると、今回紹介したなかでは、「ジグソーパズル」と「麻雀」あたりが、アプリで楽しめそうです。もちろん漢字クイズやクロスワードパズルなど、アプリが利用できる脳トレは、ほかにもたくさんあります。
脳トレの内容も大事ですが、取り組みやすさも、劣らずに重要です。「面倒くさい」で脳トレを敬遠しないためにも、ぜひアプリを活用してみてください。
オススメの大人向け脳トレ5選
継続のコツをご理解いただいたところで、大人向けオススメアプリを5つ紹介します。今回紹介する脳トレは、大人が興味をもてる本当にオススメのものばかりです。なかには、趣味として楽しめる脳トレもありますので、ぜひいろいろと試していただければと思います。
◆そのほかオススメ脳トレについてはコチラの記事でもお読みいただけます
漢字クイズ
自分の思っていることが言葉にできなくなったり、人の話している内容が理解できなくなったりすると、日常生活に大きな支障が生じます。会話はコミュニケーションの基本ですから、もし少しでも不安があるなら、できるだけ早いうちに言語系のトレーニングに取り組みましょう。
数ある言語系トレーニングのなかでも、「熟語穴埋め」や「難読漢字」といった、漢字系クイズは、非常にオススメです。「マスのなかに入る漢字はなんだろう」「みたことがある漢字だけどなんて読むんだっけ……」そうやって過去の記憶をたどる行為が、記憶力や集中力を刺激してくれます。
「暖簾」「啄木鳥」「占地」あなたは、これらの漢字が読めますか?
答えは、左から「のれん・キツツキ・しめじ」です。
最近は、文字離れが進み、昔ほど本を読まなくなったといわれています。以前なら読書を通じて自然と覚えたこういった漢字の読み方も、現代では意識して取り組まないと身につきません。ぜひ漢字系のクイズを通して、たくさんの言葉に触れていただければと思います。
ジグゾーパズル
小さなピースとにらめっこしながら、どこに当てはまるか試行錯誤を繰り返す。この一連の行為が、脳に適度な刺激を与えてくれます。
また、絵柄やピース数のバリエーションの豊富さが、ジグソーパズルのよいところです。絵柄がはっきりしていて、200〜300ピース程度のものを選べば、初心者でも気軽に楽しめます。
ジグソーパズルに慣れてきたら、3,000ピース以上ある風景など、難易度の高いパズルにもぜひ挑戦してみてください。小さいピースどれを取っても似ているので、はじめは頭を抱えてしまうかもしれませんね。
そのぶん、できあがったときの達成感は、ほかの脳トレではなかなか得難いものです。前述のとおり、アプリもありますので、まずは気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
麻雀
大人になると、少しずつ他人と遊ぶ機会が減ってくるものです。でも麻雀なら、脳トレと同時に、他人との交流も楽しめます。
もしパズルやクイズのように、ひとりでやる脳トレにあまり興味がもてないとしたら、麻雀は本当にオススメです。
冷静に分析してみると、他人との交流以外にも、麻雀には脳トレの要素が満載です。パッと思いつくだけでも、「指を頻繁に動かす」「計算をする」「相手の思考を読む」などが考えられます。
正直なところ、昔の麻雀といえば、「お金を賭けて、酒を飲み、タバコをプカプカさせながら打つもの」というイメージが当たり前でした。しかし今は、ギャンブル性を排除した、いわゆる「健康麻雀」が主流です。
お金のやり取りのない健康麻雀が楽しめる雀荘は、今やいくらでもあります。対戦ものが好きなら、麻雀は狙い目ですよ。
料理・絵画
作業系が好きなら、料理や絵画をオススメします。どちらも単純に手を動かすだけでなく、頭を非常に使うからです。
「どういった料理をつくるか」「調味料の配合はどうするか」私たちが想像する以上に、料理は頭を使います。
絵画は、それ以上かもしれません。見たままを書き写すデッサンならともかく、自分の感性をいかに絵に落とし込むか、そういったことを考えるのが絵の仕事といってもいいくらいです。
また料理は、健康にも大きな影響を与えてくれます。野菜を多く薄味にして、バランスのいい食事をつくれば、自然と脳も健康になっていくでしょう。絵画にしても、スケッチをしに外出する機会が増えれば、いやでも歩く距離が増えます。
脳と体の両方を鍛えてくれる作業系の脳トレは、忙しい大人にとって、まさに一石二鳥だと思います。
速読トレーニング
手前味噌のようになってしまいますが、私の指導する「右脳速読」も紹介しておきます。右脳速読は、文字どおり、右脳を使った速読法です。
通常の読書は、言語を司る左脳でおこないます。ところが右脳速読の場合、イメージ化が得意な右脳で、文章を映像として読んでいくんですね。
じつは、文字を1文字ずつ読むより、映像化して記憶するほうが圧倒的に速いんです。個人差はありますが、多くの人が通常の40〜50倍の速さで本を読みます。
右脳速読に取り組むと、普段使わない右脳が非常に活性化します。その結果、読書スピードだけでなく、右脳のもつ「創造力」や「発想力」「理解力」などが、大きく鍛えられるのです。
右脳を意識的に鍛えられるのは、右脳速読だけ。ぜひ、このメリットを多くの人に受け取っていただければと思います。
◆右脳速読の詳細についてはコチラの記事でお読みいただけます
アナログ派なら「大人の脳トレおすすめ本3冊」
先ほど紹介した脳トレは、どれも高い効果が期待できるものばかりです。ただ、まったくはじめて脳トレに取り組む人からすれば、麻雀が脳トレといわれても、なんとなくピンとこないかもしれませんね。
そういうかたには、さまざまな脳トレが1冊にまとまった、書籍形式の脳トレをオススメします。いかにも脳トレという感覚を味わえるし、ページをめくるごとに脳トレの進み具合がビジュアルでわかるのもなんだかやる気がでるものです。
今回は、脳トレ初心者のスタートアップに最適なオススメの3冊を紹介します。
「1日3分でもの忘れ予防 毎日脳トレ! 計算ドリル366日」
※参考:1日3分でもの忘れ予防 毎日脳トレ! 計算ドリル366日 | からだ・健康|西東社
最初に紹介するのは、公立諏訪東京理科大学の篠原菊紀教授による脳トレ本です。前述のとおり、脳トレはある程度の期間継続しないと効果はほとんど期待できません。
その点この本なら、1ページを終わらすのに必要な時間はわずか3分。どれほど優れた脳トレ本でも、問題が多すぎると途中でイヤになってしまいますが、これなら飽き性の人でも続けられそうですよね。もちろん、たくさん問題をこなしたい人は、自分のペースでどんどん先に進んでもらってOKです。
問題自体は、それほどむずかしくありません。たとえば、「三千三十八億六千四百五十万八千を数字に書き直してください」という問題は、じっくり取り組めば誰でも答えられるはず。
しかし、集中力を切らすと、簡単に桁数や数字の書き間違いをしてしまいます。このドリルをひと通り回せば、計算力やひらめきといった能力と合わせて、集中力アップも期待できそうです。
「毎日脳活1 30日30種最新脳ドリル (毎日脳活1) 」
※参考:毎日脳活1 | 文響社 – Bunkyosha
後述するNintendo Switchの人気ゲーム「脳を鍛える大人のトレーニング」の開発者、川島隆太氏による脳トレ本になります。川島隆太氏は、東北大学加齢医学研究所の所長を務めており、脳科学の分野では名実ともに第一人者です。
内容的には、さまざまな認知能力に対応した問題がバランスよく出題されています。本に書かれているとおり、この1冊を30日間続ければ、「記憶力」「集中力」「計算力」「思考力」といった能力が、まんべんなく鍛えられていくはずです。
毎日脳活シリーズは、現在12巻まで発売されています。1〜12まで制覇するのもいいし、姉妹品の「漢字脳活パズル」や「間違い探しドリル」に挑戦してみるのもオススメです。書籍で脳トレに慣れてきたら、脳を鍛える大人のトレーニングに取り組むのもよいかもしれません。
「見るだけで脳がよくなる 1分間瞬読ドリル 超かんたん!入門編」
※参考:見るだけで脳がよくなる 1分間瞬読ドリル 超かんたん!入門編 | 書籍 | ダイヤモンド社
これまた手前味噌のようになりますが、私が指導する右脳速読法「瞬読」のトレーニングをふんだんに盛り込んだ脳トレ本を紹介します。
右脳速読は右脳が得意とするイメージ化の力を活用して、文章をビジュアルで理解していく読書法です。私たちは、普段の生活で、計算や論理的な思考といった左脳の力ばかりを使っています。
そこで、こういった右脳速読の脳トレを定期的におこない、左右のバランスを整える必要があるのです。
この1分間瞬読ドリルを続ければ、普段使わない「ひらめき」「創造力」などが活性化してきます。勉強脳を構築したい子ども、あるいは認知症を予防したい高齢者まで、すべての世代に役立つオススメの1冊です!
スマホで気軽に「大人の脳トレにぴったりなアプリ3選」
脳トレ本で脳トレに抵抗がなくなったら、今度はぜひアプリに挑戦してみてください。前述のとおり、アプリは手軽に入手できるし、スキマ時間にサッと楽しめます。今回は、さまざまな種類の脳トレが一気に楽しめるオススメの総合脳トレを3つ紹介します。
◆鍛えたい分野別オススメ脳トレアプリについては、コチラの記事でお読みいただけます
「Lumosity(ルモシティ)」
※参考:「Lumosity: 毎日の脳トレゲーム」をApp Storeで
「Lumosity」というアプリは、世界で1億人以上もの利用者がいる、超有名脳トレアプリです。40以上の大学究者のサポートにより開発されたLumosityは、信頼性も抜群。これから脳トレアプリに挑戦する人には、最適なアプリといえます。
Lumosityで利用できるミニゲームは、全部で30種類以上。以下6種類の目的別に、複数のゲームが用意されているので、まずは自分の気になる分野から挑戦してみるとよいでしょう。
- 情報処理能力のスピードアップ
- 記憶力
- 注意力
- 柔軟性
- 問題解決能力
- 計算力
ゲームが進むにつれ、自分の結果が記録されるので、自分の得意・不得意がすぐにわかります。得意なゲームは時間制限をかけてチャレンジしてもいいし、強化モードで苦手分野を集中的にトレーニングするのも非常に効果的です。
「毎日 脳トレ」
「毎日 脳トレ」は、1日わずか5分の脳トレで、あなたの脳を確実にブラッシュアップしてくれます。「後出しジャンケン」「箱かぞえ」「神経衰弱」など、全部で19種類ものゲームが楽しめます。
そのほかにも「ブロック詰め」「鏡反射」「文字並べ替え」など、右脳を鍛えてくれるゲームが盛りだくさんです。普段勉強や仕事に忙殺されている人の左脳偏重グセに、非常によい影響を与えてくれるでしょう。
また、「毎日 脳トレ」の名前のとおりに、毎日継続できるようにさまざまな仕掛けがされています。たとえば、脳トレ完了後にスタンプを押して、そのスタンプが一定数集まると、新しいゲームが追加されます。
脳トレの結果は数値とグラフの両方で表示されるため、成長の度合いがひと目で確認できるのもいいですよね。もちろん、アラーム機能も用意されており、毎日決まった時間にスタート時間をお知らせしてくれます。飽き性の人は、「毎日 脳トレ」を活用して、ぜひ脳トレを習慣化していきましょう。
「PEAK(ピーク)」
※参考:「PEAK(ピーク)- 脳トレ」をApp Storeで
ケンブリッジ大学やニューヨーク大学など、名門大学の脳神経科学者による共同研究で開発されたのが、この「PEAK(ピーク)」です。当然、その効果は折り紙付き。
もちろん、PEAKをやれば認知症が治るわけではありません。PEAKに限らず、脳トレに治療効果を期待するのは大きな間違いです。
しかし、なにもしない人と比較したら、脳トレによってあなたの脳機能は確実にレベルアップします。もしかしたら、いずれ認知症を引き起こす可能性のある脳の状態を、PEAKがよい状態に導いてくれるかもしれません。
また、なんといっても、記憶力・問題解決力・集中力といった45種類ものゲームが無料で楽しめます。より高度なサービスが利用できる有料バージョン「PEAKプロ」もありますが、まずは無料で試してみて、必要に応じてグレードアップを考えれば十分でしょう。
なお、海外の公式サイトに、開発研究者の詳細※が掲載されています。興味のあるかたは、いちど確認しておくといいかもしれません。
※Peak Brain Training – Play, smarter.
脳トレ初心者には、Nintendo Switch「脳を鍛える大人のトレーニング」がオススメ
※参考:脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング
ここまでさまざまな脳トレを紹介してきましたが、大人の脳トレと聞けば、Nintendo Switchの人気ゲーム「脳を鍛える大人のトレーニング」を思い浮かべる人も多いでしょう。
そこで最後に、「脳を鍛える大人のトレーニング」についても、簡単に紹介しておきます。
脳を鍛える大人のトレーニングは、もともと任天堂DS時代に発売された、大ヒット脳トレゲームです。思えば「脳トレ」という言葉が一般化したのは、このゲームのおかげかもしれません。
Nintendo Switch版には、「指で脳トレ」「対戦脳トレ」「手書きで脳トレ」という、3種類の脳トレゲームが用意されています。
脳トレゲームに慣れてきたら、毎週土曜日に開催される「世界一斉脳トレ大会」に参加するのも楽しそうです。ランキングが発表されるため、脳トレ継続の強いモチベーションにもつながります。
また、脳年齢チェック機能があるのも、非常に嬉しいポイントです。この機能を使えば、脳トレの結果が数字として実感できます。
「脳を鍛える大人のトレーニング」に挑戦してみたいと思ったかたは、まず公式サイトでゲーム内容などを確認してみてください。
※脳を鍛える大人のトレーニング公式サイト:【脳トレ】脳を鍛える大人のNintendo Switchトレーニング
まとめ
大人の脳トレは、とにかく継続が命です。どんなにいい脳トレでも、すぐにやめてしまえば、効果はほとんど期待できません。
継続するためには、やはり楽しいのが一番です。今回紹介した脳トレは、楽しくて役に立つものばかり。まずはどれか気になったものに、チャレンジしてみてください。
なお、前述の右脳速読の詳細を知りたいかたは、Zoom体験会がオススメです。以下のリンクからご参加ください。