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「記憶力を上げる8つの方法」頭と体の両方を鍛えよう

「記憶力を上げる8つの方法」頭と体の両方を鍛えよう

記事の監修

株式会社瞬読 代表取締役山中恵美子

記事の監修

株式会社瞬読 代表取締役山中恵美子

大学卒業後、関西テレビ放送株式会社に勤務。2009年学習塾を開講し3万人の生徒が卒業。
学習効果を上げる方法として速読を取り入れる。これが後の「瞬読」となり生徒が次々と難関校に合格。
2018年瞬読のみの講座が開講し、現在受講生は2,600名を超える。
著書『瞬読』は10万部超えのベストセラーに。その他、TV・ラジオなどメディアにも多数登場し、全国に瞬読を広めている。

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脳科学研究 第一人者の推薦

私は「瞬読」を推薦します!

株式会社サンリ 会長 / 西田会 会長・塾長

西田 文郎

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私は40年以上にわたり脳科学を研究してきました。AIの進展で10年後には多くの仕事が消え、2020年のセンター試験廃止で「詰め込み」教育も通用しなくなります。これから求められるのはイメージ力・判断力・思考力・コミュニケーション力・共感力といった能力開発領域の力であり、これらを備えた人が各業界のリーダーになります。瞬読トレーニングは速読だけでなく、これらの能力を高める手段にもなるため、豊かな人生を目指す皆さまに自信を持って推薦します。

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誰でも年齢を重ねるごとに、記憶力が衰えてくるものです。よく知っているはずの人名や地名がすぐに出てこないと、いやでも老化を意識してしまい悲しくなってきますよね。

でも、落ち込む必要はありません。認知症にでもならない限り、記憶力を上げる方法は数多くあります。当記事では、記憶力低下の原因や記憶力を上げる方法をしっかりとお伝えしていきます。最後までお読みいただければ、必ず記憶力を上げるヒントがみつかるはずです。

記憶力が低下する原因

記憶力が低下する原因

記憶力を上げるには、具体的な方法に取り組むと同時に、記憶力低下の原因も取り除いていかなければなりません。今回は記憶力が低下する主な原因を、4点お伝えしておきます。できることから、すぐに取り組んでいきましょう。

◆記憶力が悪い人の特徴については、コチラの記事でお読みいただけます

加齢による老化現象

加齢により、人間の脳は確実に衰えていきます。体を鍛えて肉体年齢が実年齢よりかなり若い人でも、神経細胞の働きは徐々に低下していきますし、脳の血流低下も避けられません。

こうなってくると多くの人は、「人の名前が出てこない」「新しい知識がなかなか覚えられない」といった老化現象が気になりだすはずです。

ただ、同じ症状でも加齢が原因の場合は、本人に忘れてしまった自覚があります。内容のすべてを思い出せないわけでもないし、きっかけさえあれば「あー、そうだった」と自分で思い出せるのが特徴です。

一方で認知症になると、自分が忘れていること自体に気がつきません。また、認知症が原因の場合、「言葉が出ない」「いわれたことがうまくできない」といったほかの症状も見受けられるのが一般的です。

加齢か認知症かで取るべき対策が変わってきますので、まずはしっかりと原因を確認してください。

ストレス

強いストレスを受けると、コルチゾールというホルモンの分泌量が増加して、海馬に大きな影響を与えます。コルチゾールは、ストレスにより急激に分泌量が増えるため、別名「ストレスホルモン」とよばれる非常に厄介な分泌物です。

記憶の整理という重要な役割をもつ海馬は、ストレスホルモンによって機能が低下し、その結果記憶力が衰えていきます。

コルチゾールについて調べてみると、「大量のコルチゾールは脳体積の低下と記憶障害に関係している」という研究結果※が、アメリカの医学誌「Neurology」に掲載されていました。

また、ストレスを受け続けた脳は、記憶力だけでなく次第に集中力や判断力も失っていきます。当然やる気やワクワク感をおぼえることも減少するので、最終的にはうつ病にまで進行する可能性があります。

※参考:Circulating cortisol and cognitive and structural brain measures | Neurology

睡眠不足

睡眠不足も、また記憶力の低下に大きく関係しています。というのも、海馬は睡眠中に必要な記憶と捨ててもいい記憶を整理していると考えられているのです。

厳密にいうと、記憶の整理がおこなわれるのは、レム睡眠中(夢をみる時間帯)だけです。レム睡眠は一晩中続くわけではなく、10〜30分程度の波が一晩に4〜5回しか発生しません。つまり、睡眠時間が1時間減ると、そのぶんレム睡眠も1回減ってしまうわけです。

また、アルツハイマー病の原因のひとつである「アミロイドβ」という老廃物の排出は、ノンレム睡眠中(完全な睡眠の時間帯)におこなわれます。睡眠時間が少なければ、アミロイドβを排出しきれない可能性が高くなります。

そう考えると、やはり8時間以上の睡眠は必ず確保したいところですね。

うつ病や認知症のような病気

「加齢による老化現象」でも触れたとおり、うつ病や認知症により記憶力低下を招くケースも考えられます。なかでも深刻なのは、やはり認知症でしょう。うつ病は回復する可能性も高いですが、認知症はいったん発症すれば完治はむずかしいです。

そうなれば、今回紹介する記憶力を上げる方法に取り組んでも、なんとか症状の進行を遅らせるので精一杯だと思います。

しかしごく軽度な認知症なら、ほぼ完全に回復することだって十分可能です。後述する記憶力を上げる方法も、回復の後押しをしてくれるでしょう。

そのためにも、まず食事や睡眠といった生活習慣を整えるのが先決です。体が健康でないと、いくら記憶力をアップさせようとしても限界がありますので。

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それぞれ役割が異なる記憶の種類

それぞれ役割が異なる記憶の種類

記憶力低下の原因がわかっても、記憶のしくみを理解していないと、改善はなかなか大変です。記憶は、大きく「短期記憶」と「長期記憶(エピソード記憶・意味記憶)」に分類されます。

それぞれどのような役割を担っているのか、これを機会にしっかりと押さえてしまいましょう。(運動や楽器演奏など、体を使って覚えた長期的な記憶については今回説明しません)

短期記憶

短期記憶は、文字通り、ごく短時間で忘れてしまう記憶です。電話番号を一時的に覚えておくといった、いわゆる作業のために必要な記憶なので、用が済めばすぐに忘れてしまいます。

すぐに忘れてしまうなどと聞くと、私たちはどうしても短期記憶を軽視しがちです。しかし、短期記憶が正常に機能しなければ、日常生活をスムーズにおこなうことはできません。

たとえば本を読もうと思っても、読んだ端からすぐに忘れてしまえば、正しく理解することは不可能でしょう。短期記憶として、単語の意味や人名・数字などを一時的に保管できるからこそ、整合性を確認しながら前後の文脈を正しく理解できるのです。

この短期記憶は、一般的に「ワーキングメモリ」とよばれ、主に前頭前野と海馬がコントロールしています。このワーキングメモリには、記憶の一時保管のほかに、「長期記憶へ移行する情報を選別する」という重要な役割があります。

したがって記憶力を上げるには、後述する方法を取り入れながら、前頭前野や海馬を効率よく鍛えていく必要があるのです。

◆短期記憶から長期記憶へ移行する方法については、コチラの記事でお読みいただけます

エピソード記憶

エピソード記憶とは、今までの人生で経験したすべての記憶をいいます。

「子どもの頃はよく祖母の家に泊まって川遊びをしたなあ」

「先月、友達とハワイに旅行にいってきた」

「先週の土曜日は、会社の仲間とBBQを楽しんだ」

内容を問わず、上記のように自分が経験したいわゆる「思い出」は、すべてエピソード記憶と考えて差し支えありません。

エピソード記憶のよい点は、その「忘れにくさ」にあります。単なる知識ではなく、視覚・嗅覚・触覚といったさまざまな感覚を通して得た知識は、なかなか忘れないものです。

ハワイの活火山の話を100回説明されるよりも、1回でいいからハワイにいって活火山の状態をみてくれば、おそらく一生忘れることはないでしょう。

もちろん、すべての知識を体験するなど、到底ムリな話です。でも、実際に体験するのと同じくらい、脳へ強烈に印象づける覚え方を知っておけば、たとえ実際に体験していなくてもしっかりと記憶に残ってくれます。そのへんの具体的な記憶法については、のちほど詳しく紹介します。

意味記憶

意味記憶とは、勉強によって得た知識全般のことを指します。日本には暑い時期と寒い時期が存在することを、誰でも経験上知っています。しかし四季という概念は、意図的に学ばない限り、知ることはありません。

前述のとおり、経験の量には限界があります。だから、日本には義務教育制度があり、半強制的に最低限必要な知識を学んでいくわけです。

意図的に勉強しなければ、字も読めず、簡単な掛け算すらできません。それでは、困ってしまいますよね。(義務教育の是非についての話ではありませんので、念のため)

ただし、勉強で覚えた知識は、忘れやすいのが大きな欠点です。なかでも興味のない分野に関する知識は、無理やり頭に詰め込むケースが多いため、どうしても記憶に残りにくいのでしょう。

そのため、「覚えた知識を実際に使ってみる(エピソード化)」「記憶に残りやすい方法を組み合わせる」といった工夫が必要です。エピソード記憶と同様、意味記憶の効率を上げる方法についても、このあと詳しく解説していきます。

記憶力を上げるオススメの方法

記憶力を上げるオススメの方法

記憶力低下の原因や記憶の仕組みがわかったところで、次は「記憶力を上げる方法」を8つ紹介していきます。

イメージと復習をセットで記憶を強化しよう

記憶を定着させるには、「ただ繰り返す」のではなく、イメージと復習を組み合わせて学習するのが効果的です。脳は抽象的な言葉よりも、具体的なイメージのほうを長く覚えています。

たとえば「awkward(気まずい)」や「gracefully(優雅に)」のような形容詞や副詞は、ただ意味を覚えるだけではすぐに忘れてしまいがちです。そういったときに効果的なのが、「イメージ」と「復習」を組み合わせた記憶法です。

たとえばawkwardなら、会話が急に途切れて沈黙が流れ、視線をそらすような“気まずい空気”を思い浮かべてみましょう。その場面を具体的に思い描くと、強いイメージが頭に残り、単語の意味が自然と頭に入ってきます。

そして、そのイメージごと、定期的に思い出すようにすれば、やがて短期記憶が長期記憶へと変わっていきます。単語の意味だけでなく、情景ごと記憶するのが、忘れにくく、使いやすい知識に変換するポイントです。

◆右脳のイメージ化については、コチラの記事でお読みいただけます

声に出して覚えると記憶が定着しやすい

なにか暗記をするなら、黙読だけで済ませず、ぜひ音読を活用してください。声に出して読むと、視覚と聴覚の両方が刺激され、記憶がより強く脳に残ります。

とくに語学学習において、音読はマストです。単語帳をいくら眺めても、おそらく80%以上忘れてしまいます。一方で、何回も繰り返し声に出した単語は、黙読に比べて記憶に留まりやすいです。単語だけでなく、例文も一緒に覚えれば、記憶への定着はより強くなります。

もちろん、なかには書いて覚えるのが得意な人もいるでしょう。しかし、すべての文章を書いて覚えようとしたら、時間がかかりすぎます。手や腕の負担も大きくなるので、書いて覚えるのは、苦手な内容に限定しておくのが無難です。

暗記の際は必ず声に出して覚える。このルールを厳守すれば、記憶力は大幅に改善されます。ぜひ頭に入れておいてください。

◆音読のやり方については、コチラの記事でお読みいただけます

感情を動かすと記憶に残りやすくなる

記憶をしっかりと定着させたいなら、ただ情報を頭に詰め込むのではなく、「感情」を動かすのが非常に有効です。私たちは、嬉しかったことや恥ずかしかったことなど、感情のともなう出来事をよく覚えています。

これは、感情の動きによって、感情を司る脳の「扁桃体」が活性化することと大きく関係しています。たとえば、怖い体験やショックな出来事がいつまでも忘れられないのも、扁桃体が怖い体験を記憶に残して、再度同じ状況に陥った場合に対処できるよう準備しているわけです。

とはいえ、いくら記憶力がよくなるといっても、あまりネガティブな感情は利用したくありませんよね。好きな音楽をかけて勉強したり、目標達成後の自分を想像したり、気分の上がる環境を作り出し、ポジティブな感情と記憶を結びつけて、学習効果をぐっと高めていきましょう。

記憶術「場所法」で頭の中を整理整頓する

記憶が苦手と感じる人にこそ試してほしいのが、「場所法」と呼ばれる記憶術です。これは、覚えたい情報を自分のよく知る場所(自宅や通学路など)と結びつけて記憶する方法で、イメージ力を使って脳に強く印象づけていきます。

たとえば「money(お金)」という英単語を覚えるとき、1万円札がぎっしり詰まったお風呂に入っている自分を想像してみましょう。実際にはありえない光景でも、突飛なイメージのほうが脳に残りやすく、あとからその場面を思い出すだけで意味が自然と浮かんできます。

このように、空間と情報をセットで記憶すると、空間が記憶のトリガーとなり、情報を思い出しやすくなります。ほかにも、物語にして覚える「物語法」や、グループ化で情報を整理する「チャンキング」なども効果的なので、自分に合う方法をいろいろと試してみてください。

◆いろいろな記憶術については、コチラの記事でお読みいただけます

毎日の脳トレで記憶力をコツコツ鍛える

記憶力を上げる方法として、脳トレは非常にオススメです。脳は筋肉と同じように、適度な刺激により活性化し、記憶力や集中力がアップします。とくに前頭前野や海馬といった記憶に関わる部位は、脳トレの効果が届きやすいと考えられています。

しかし、現代人の生活は、どうしても単調になりがちです。通勤や通学のルート、毎日のスケジュールも似たり寄ったりで、脳が新しい刺激を受けにくい状態といえます。だからこそ、脳トレで意識的に脳へ刺激を与えることが重要になってくるわけです。

脳トレの種類を選ぶ際は、クロスワードやナンプレのような思考系と、料理や絵画など手足を動かすタイプの両方をバランスよく選びたいですね。さらに軽い運動を組み合わせれば、血流がよくなり、脳の働きも活発になります。

◆記憶力アップに効果的なオススメの脳トレについては、コチラの記事でお読みいただけます

軽い運動で脳への血流を促進しよう

どれだけ優れた記憶術を使っても、脳の状態が整っていなければ本来の効果は発揮されません。そこで意識したいのが「運動による血流改善」です。デスクワーク中心で体を動かす機会の少ない人は、筋肉が固まってしまい、どうしても血流が悪くなります。

血流が悪くなれば、脳への酸素やブドウ糖の供給が不十分になり、集中力や記憶力の低下につながってしまいます。そういうときは、ウォーキングなどの軽い有酸素運動を日常に取り入れてみてください。

会話しながらできる程度の強度で20〜30分動くだけでも、脳の血流はしっかり改善されます。まとまった時間が取れるなら、近所の公園や緑豊かな山を軽く散歩するのもオススメです。

忙しい人は、通勤時に一駅分歩いたり、エレベーターの代わりに階段を使ったりするだけでも十分です。小さな「ながら運動」でも、こまめに取り入れれば、記憶力を底上げする土台をしっかりと作ってくれます。

◆運動の効能については、コチラの記事でもお読みいただけます

寝る前の学習が記憶の定着に効果的

記憶力を高めたいなら、「寝る直前の学習」を活用してみましょう。人の脳は、睡眠中にその日に得た情報を整理し、重要な記憶を長期記憶として定着させる働きをもっています。

とくに寝る前は、外部からの刺激が少なく、集中しやすい時間帯です。静かな環境で学んだ内容は、そのまま睡眠中に脳内で整理・強化されやすくなります。英単語や歴史の年号など、暗記系の情報は、就寝前の学習ととくに相性がバッチリです。

もちろん、夜ふかしは逆効果なので、リラックスした状態で15〜30分くらい軽く復習する程度に抑えておきましょう。根を詰めて覚えようとしなくても、覚えたいポイントを声に出して読み返したり、メモを見直したりするだけで十分効果があります。

できれば、起床後3時間以内に、就寝前に勉強した内容を復習すると、さらに効果はアップします。ぜひ試してみてください。

◆睡眠と記憶の関連性については、コチラの記事でもお読みいただけます

自分の言葉で説明できるようにする

「あとから自分の言葉で説明する」のを前提にものごとを覚えようとすると、記憶の定着度は飛躍的にアップします。内容を覚えていないと説明できないので、重要なポイントをしっかり記憶しようという意識が働き出すからです。

また、自分の言葉に置き換えるという作業は、脳にとって情報の再編成ともいえる作業であり、記憶のネットワークはより強固に構築されます。

やり方としては、本で読んだ内容を友人に話してみるのもいいし、学んだことを自分のノートに要約するのもよい方法です。説明する相手がいない場合は、独り言でも十分役割を果たしてくれます。

こまかいやり方よりも、説明するつもりで自分の言葉に置き換える行為自体が、大事なのです。非常に効果の高い方法ですから、ぜひ今日から取り入れてみてください。

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「記憶力を上げる方法」として活用したいおすすめの脳トレアプリ

「記憶力を上げる方法」として活用したいおすすめの脳トレアプリ

昨今のアプリの進化は素晴らしく、記憶力の改善に利用しない手はありません。今回はオススメの脳トレ関連アプリを5つ紹介します。

フラッシュカードで暗記を効率的に「Anki」

フラッシュカードで暗記を効率的に「Anki」

※参考:「AnkiMobile Flashcards」をApp Storeで

「Anki」は、フラッシュカードタイプの暗記用アプリです。暗記のアプリといえば、まずこの「Anki」を頭に浮かべる人が多いでしょう。英語学習者を中心に、とにかく圧倒的な人気を誇っています。

Ankiの人気の秘密は、その「絶妙な出題間隔」と「自由なカスタマイズ性」にあります。

人間の脳は、復習をしないと1日で約7割もの内容を忘れてしまうそうです。逆にいえば、適切な頻度で復習を繰り返せば、長期間忘れないということになります。

しかし、覚えたい内容をすべて適切なタイミングで復習するのは、かなり大変です。というか、ほぼムリですよね。その点Ankiは、あなたの正答率に基づき、最適な間隔で自動的に出題をしてくれます。

また、人それぞれ頭に入りやすい問題形式は違うものです。Ankiでは、一般的なフラッシュカード方式以外に、タイピングで解答するタイプ・穴埋めタイプなども選べます。

題材に関しては、メジャーなテキストならすでに誰かが登録していることも多く、そのまま自由に利用できます。自分でわざわざ入力しなくて済むので、非常に便利です。

ただし、iOS用の「AnkiMobile Flashcards」は、有料買い切りで最初に4,000円かかります。もし、とりあえず内容を確認したいのなら、まず無料のPC版で試してみるのがよいでしょう。

脳トレで記憶力を鍛える「Lumosity」

脳トレで記憶力を鍛える「Lumosity」

※参考:「Lumosity: 毎日の脳トレゲーム」をApp Storeで

「Lumosity」は、認知機能を向上させるために設計された人気の脳トレアプリです。世界中ですでに1億人以上のユーザーに利用されており、脳トレで記憶力アップを狙うならLumosityは外せません。

Lumosityで利用できるトレーニングは、全部で30以上。そのうち、記憶力をダイレクトに鍛えてくれるトレーニングは、5つあります。

たとえば、ホテルのワーカーとしてお客さまにスーツケースを届ける「スーツケースシャッフル」では、どのスーツケースを何個届けるのか、毎回覚えておかなければなりません。このトレーニングにより、一時的に記憶を保管するワーキングメモリが鍛えられます。

「​​海辺の宝集めゲーム」は、浜辺に流れてくるさまざまなお宝のなかから、まだ拾っていないものを集めていくシンプルなルールです。ただし漂流物が溜まってくると、すでに拾ったものとこれから選ぶべきものが、次第に区別できなくなってきます。

以前拾ったものを覚えておかないと決してクリアできないので、短期記憶(ワーキングメモリ)を効率よく鍛えたい人には、非常にオススメです。

なおLumosityについては、以前別記事でも紹介しています。記憶力以外にもさまざまなトレーニングが用意されているので、ぜひ確認しておいてください。

◆Lumosityについては、コチラの記事でもお読みいただけます

マインドマップで脳内を整理「MindNode」

マインドマップで脳内を整理「MindNode」

※参考:「MindNode – Mind Map & Outline」をMac App Storeで

記憶力を上げるには、まず頭のなかを整理するクセをつけなければなりません。いつも思考がまとまらず、頭のなかがごちゃごちゃしていたら、記憶の効率があまりにも悪すぎるからです。

その思考の整理を、大きくサポートしてくれるのが、マインドマップとよばれるアイデア構築法です。上図のように、ひとつのキーワードからアイデアをどんどん派生していきます。すべてのアイデアの流れがひと目で確認できるため、マップ完成後のアイデアのさらなるブラッシュアップが容易です。

とはいえ、マインドマップのアプリはそれこそ数多く発売されています。そういったなか、なぜMindNodeをオススメするかというと、理由は大きくふたつ。MindNodeのわかりやすいデザイン性と、シンプルで動作の速い操作性です。

MindNodeは、iOS・MacOS専用のツールなので、マップのデザインにもApple特有の美しさが感じられます。アイデアを視覚化して理解を促すツールとして考えると、この「パッとみの美しさ」は非常に重要です。

さらに、操作の仕方が直感的に理解でき、その動作性も非常に軽くサクサク動いてくれます。あなたが、iPhoneやMacを使っているなら、間違いなくMindNode一択です。ぜひ、アイデアの整理やブレインストーミングに活用していきましょう。

◆ブレインストーミングについては、コチラの記事でお読みいただけます

スマホの管理で結果が変わる「Forest」

スマホの管理で結果が変わる「Forest」

※参考:「Forest – 集中力を高める」をApp Storeで

「Forest」をひと言で説明すると、スマホ依存症を改善してくれるアプリです。ユーザーは、アプリ内に仮想の木を植えて、その成長を見守ります。

セットした時間内にスマホを触らなければ、植えた木は無事成長してくれます。しかし、設定した時間内にスマホを使ってしまうと、木は枯れてしまうのです。

もしかすると、「えっ、別に仮想の木が枯れても問題ないでしょ」と思うかもしれません。ところが実際にやってみるとわかりますが、いざ木が枯れてしまうと、とても悲しい気分になります。さらに当アプリで得た仮想コインで、実際に植樹がされていると聞けば、スマホを隔離する大きなモチベーションになるはずです。

いずれにせよ、集中力が不足していれば、記憶力を上げるどころではありませんよね。記憶力を上げるには、いかにスマホを触らない時間をつくれるかにかかっているといっても、本当に過言ではないんです。

でも残念なことに、自分の意志でアプリを隔離できる人はほとんどいません。だから、こういったアプリの力を借りる必要があるのです。2023年の時点で、iOS版は650円(Androidは無料での利用可)かかりますが、それだけの価値は十分あります。ぜひ試してみてください。

◆スマホの弊害と対処法については、コチラの記事でもお読みいただけます

ポモドーロテクニックで集中力を「Flat Tomato」

ポモドーロテクニックで集中力を「Flat Tomato」

※参考:「Flat Tomato (Pomodoro / ポモドーロ)」をApp Storeで

「Flat Tomato」は、ポモドーロテクニックを用いてタスク管理と集中力を向上させるためのアプリになります。ポモドーロテクニックとは、短い休憩を挟みながら一定時間集中して作業をおこなう時間管理法です。

人間の集中力は、どれだけ頑張っても90分が限界といわれています。実際には、90分集中し続けるのは不可能であり、ダラダラと作業を続けても効率は下がる一方です。とはいえ、あまりにも作業時間が短いと、そもそも集中できる前に休憩になってしまいます。

そういった状況を踏まえ、丁度いい作業時間とされているのが、25分間なのです。このアプリでは、25分の作業と5分の休憩をワンポモドーロとし、それを4サイクル繰り返します。4回のポモドーロを終えた後は、15分以上の大休憩をはさみます。

これを延々と機械的に繰り返すと、余計な雑念が入らずに集中できるというのが、ポモドーロテクニックの基本的な考え方です。

前述のとおり、集中できなければ、記憶が薄くなって当然でしょう。集中力に自信のない人は、ぜひこういったアプリの力を借りて、集中力をキープしていきましょう。

◆ポモドーロテクニックについては、コチラの記事でもお読みいただけます

記憶力を上げたいならすぐに止めるべき習慣とは

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最後に記憶力アップを妨げるNG習慣について、解説しておきます。すぐにはムリだとしても、できるだけ早く止められるように、まずはしっかりと頭に入れておいてください。

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偏った食事や夜ふかしは記憶力の大敵

今回紹介した記憶力低下の原因は、生活習慣を整えれば、大きく改善する可能性があります。脳を鍛えるなら最初に心と体を整えないと、いくら記憶力を上げる方法に取り組んでも、あまり意味がありません。

まず最優先で取り組むべきは、バランスのよい食生活と8時間以上の良質な睡眠です。糖質60%・脂質25%・タンパク質15%の配分を基準に、ジャンクフードや加工食品をできるだけ食べないようにすれば、体はぐっと健康に近づくでしょう。

睡眠についても、日本は世界で1・2位を争う短時間睡眠の国といわれています。フランスやイギリスと比べて、1時間以上短い状況をなんとか改善しなければなりません。

そのほかにも、「適度な運動」や「良好な人間関係」「没頭できる趣味」など、脳の状態をよくしてくれる習慣は数多くあります。別記事で詳しく解説しているので、ぜひご一読ください。

◆脳の活性化を促す生活習慣については、コチラの記事でお読みいただけます

ストレスを抱え込むと脳の働きが鈍る

ストレスは、人間の脳に大きなダメージを与えます。記憶力を上げる方法へ取り組む前に、まずはストレスを遠ざけるような生活を心がけてください。

ワーキングメモリを司る前頭前野と海馬は、とりわけストレスに弱い器官です。前述のコルチゾールも危険ですが、前頭前野や海馬にストレスがかかると、ノルアドレナリンやドーパミンなどの神経伝達物質が大量に放出されます。

こういった神経伝達物質が蓄積されると神経ネットワークの働きが弱まり、集中力や判断力・記憶力は著しく低下していくことがわかっています。

もし自分がストレスに弱いという自覚があるならば、幸せホルモンとよばれる「セロトニン」の力を借りるのがいいかもしれません。

ストレスでセロトニンの分泌量が減少すると、前述のノルアドレナリンの分泌が増えます。適量のノルアドレナリンは集中力や積極性をもたらしてくれますが、多すぎると不安や恐怖を増長させてしまいます。

このようにストレスに弱い人は、脳のパフォーマンスを安定させるためにも、セロトニンで心を平穏に保つ意識が重要です。

なお、セロトニンの分泌を増やすには、質のよい睡眠や瞑想が効果的といわれています。脳によい生活習慣については、別記事で詳しく紹介しているので、ぜひそちらの記事にも目を通しておいてください。

◆セロトニンの分泌を促す睡眠や瞑想については、コチラの記事でお読みいただけます

復習不足は「覚えたつもり」の原因に

一度覚えたつもりでも、いざ使おうとすると出てこない……そんな経験はありませんか?それは多くの場合、「復習不足」が原因です。私たちの脳は、時間とともに情報を忘れていく性質があります。

この忘却を防ぐために有効なのが、「スペースド・リピティション(間隔反復)」という学習法です。スペースド・リピティションは、一定の間隔を空けながら何度も復習することで、記憶の定着率を高める方法です。

復習の間隔は一定ではなく、「1日後・3日後・1週間後・1か月後」のように、復習のタイミングを少しずつ広げていきます。忘れかけた頃に復習をすると、脳はその情報を「重要なもの」と判断し、長期記憶へ移行しようと働き出してくれるのです。

復習しないままだと「覚えたつもり」のまま終わってしまい、必要なときに思い出せません。学んだことを本当に身につけたいなら、計画的な習慣がなによりも重要です。

◆スペースド・リピティション(間隔反復)については、コチラの記事でもお読みいただけます

まとめ

記憶力に悩んでいる人は、単純に記憶力を上げる方法についてあまり知識をもっていないだけというケースが案外多いものです。今回解説した「記憶力が低下する原因」を理解し、実際に記憶力アップの方法に取り組めば、必ず結果は出ます。気になる方法があれば、順番にいろいろと試してみてください。