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オススメの暗記方法9選!学習タイプ別暗記法も紹介

オススメの暗記方法9選!学習タイプ別暗記法も紹介

記事の監修

株式会社瞬読 代表取締役山中恵美子

大学卒業後、関西テレビ放送株式会社に勤務。2009年学習塾を開講し3万人の生徒が卒業。
学習効果を上げる方法として速読を取り入れる。これが後の「瞬読」となり生徒が次々と難関校に合格。
2018年瞬読のみの講座が開講し、現在受講生は2,600名を超える。
著書『瞬読』は10万部超えのベストセラーに。その他、TV・ラジオなどメディアにも多数登場し、全国に瞬読を広めている。

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受験や資格試験を間近に控えている人にすれば、効率のよい暗記ができるかどうかで、人生が決まるといっても決して大げさではないでしょう。

しかし、勉強した内容を闇雲に暗記しようとしても、おそらく予定の半分も進まないはずです。本気で暗記をしたいのなら、まずは効率的な暗記の方法を身につけなければなりません。

今回の記事では、誰でもムリなく暗記ができる9つの方法と、暗記の効率を爆アゲするコツについて解説していきます。タイプ別のオススメ暗記法にも触れていくので、これから暗記学習に取り組む予定の人は、ぜひ参考にしてください。

目次

暗記が苦手な人には必ずなんらかの原因がある

暗記が苦手な人には、きちんとした理由があった

効率的な暗記の方法を紹介する前に、暗記を苦手と感じる原因をきちんと理解しておく必要があります。暗記が苦手な原因をそのままにしておけば、いくら効率のよい暗記の方法を知っても、思うように暗記は進みません。今回を機に、暗記に対する苦手意識を払拭してしまいましょう。

暗記を妨げる3つの原因
  • 記憶のしくみを理解せず、闇雲に暗記をしようとする
  • そもそも復習の回数が少なすぎる
  • 暗記の範囲を広げすぎ

ひとつずつ解説します。

記憶のしくみを理解せず、闇雲に暗記をしようとする

脳がインプットした情報を記憶する場所は、大きく「短期記憶」と「長期記憶」のふたつに分類されます。

短期記憶は、文字通り、短期間だけ保持できる記憶です。はじめて聞いた電話番号は、電話をかけて1分もすれば、もうすっかり忘れてしまっているでしょう。これは脳が、この電話番号は今後必要ないと判断しているからです。

なので、暗記したい内容があれば、どうにかして長期記憶に保存しなければなりません。そのためには、「復習」と「鮮明なイメージを与える」のが、非常に効果的です。

厳密にいえば、もうひとつ「感情を込めてエピソード記憶にする」方法もあります。単なる文章としてではなく、感情を込めて物語として覚えると、長期記憶に残りやすくなるのです。

「短期記憶と長期記憶の違い」「エピソード記憶」については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらも確認してみてください。また、長期記憶に必要な「復習」と「鮮明なイメージ」については、のちほど「視覚と聴覚のサンドイッチ学習」で詳しく解説します。

◆記憶のしくみについてはコチラの記事もどうぞ

そもそも復習の回数が少なすぎる

暗記が苦手な人は、効率的に暗記をしようと考える傾向が強いように感じます。たしかに、誰だって1回読んで暗記できれば、それに越したことはないでしょう。しかし現実的には、1回で完璧に暗記することなど、まず不可能です。

暗記は、壁のペンキ塗りのようなもの。1回塗っただけでは塗りムラがあるところを、2回・3回と塗り重ねていくうちにムラが解消され、塗装面がキレイに仕上がります。

暗記も同じで、1回覚えただけでは、まだ抜けがたくさんある状態です。それを2回3回と塗り重ねていき、抜けを消していくのが暗記の正しい進め方になります。

もちろん、暗記の回数は人それぞれです。3回でOKな人もいれば、10回以上繰り返す人もいるでしょう。人と比較するものではないので、あくまでも自分の理解度を基準(およそ全体の80%の理解が目安)に、淡々と進めていってください。

◆復習についてはコチラの記事もどうぞ

いちどに暗記する範囲を広げすぎ

どうせ暗記するなら、できるだけたくさんの量を覚えたいと、誰もが思います。でも、正直言って、多くの人が暗記の範囲を広げすぎです。

一気に大量の情報を暗記しようとすると、どうしても取りこぼしが多くなります。そういった取りこぼしを復習で補おうとしても、今度は覚えたはずの箇所を忘れてしまいます。

効率よく暗記をするには、1回に暗記する量を減らしましょう。かりに英単語を1,000個暗記するなら、200個ずつ5セクションにわけて暗記します。


セクション①を3回繰り返す(回数は自由)

セクション②に取り掛かり、こちらも3回繰り返す

以下同じようにセクション⑤まで繰り返す

途中ですでに暗記したセクションの復習を挟む

最終的には、セクション①〜⑤を通しで暗記


1,000単語を一気に暗記すると、最後の頃には最初に覚えた単語なんて、ほとんど忘れているはずです。その点セクションごとに暗記すれば、ひとつの単語に出会う頻度が高くなり、暗記の効率はアップします。

最終的には、全体を通して暗記を繰り返してください。この頃には、もうほとんどの単語を暗記していますから、時間もさほどかからずにサクサクと暗記が進むでしょう。

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学習スタイルごとに異なる暗記方法

学習スタイルごとに異なる暗記方法

東京都教職員研修センターの研究資料※を読むと、生徒の得意とする理解方法には3種類あり、適切な学習法はそれぞれ異なると書かれています。

今回は「聴覚優位」「視覚優位」「体感覚優位」それに、文字から理解するのが得意なパターンを加えて、それぞれオススメの暗記法をわかりやすく解説していきます。

学習スタイルごとの特徴を確認したうえ、後述する9つの勉強法のなかで自分に合うものをチェックしてみてください。きっと、勉強の効率が大幅にアップするはずです。

※参考:基礎的・基本的な知識・技能を確実に習得させる指導の工夫(2年次)

聴覚型学習が得意な人の暗記法

聴覚型学習者は、耳から入る情報を効率的に記憶します。もちろん、参考書や問題集といった文章も利用はしますが、それらはあくまでも補助的役割にすぎません。聴覚型の人にとって、主な情報源となるのは、やはり耳から入る情報なのです。

では、具体的にどのような方法があるかというと、大きく「音声データを聴く」「音読をする」などが考えられます。

まず音声データのリピート視聴ですが、これは英語学習をイメージするとわかりやすいでしょう。ただ目で参考書を追いかけるのではなく、耳から音声をインプットしていくと、頭に内容が残りやすいです。

あとから紹介する講義動画の視聴も、音声だけを通勤時や家事の合間に聞けば、勉強の効率が大幅にアップします。

また、音読も聴覚タイプに向いている勉強法です。音読は、参考書などの文字情報をみて、そのまま声に出して読みます。視覚と聴覚の両方からインプットをおこなうので、より強く記憶に残るのが大きなメリットです。

慣れてきたら、参考書を読んだあとに目を離して、暗唱してみてください。内容を覚えてないと音読できないため、短期記憶が強力に鍛えられます。

視覚型学習が得意な人の暗記法

視覚型学習者には、大きく以下のような特徴がみられます。

視覚型学習者の特徴
  • 言葉で説明されるよりも、目から入る情報のほうが速く理解できる
  • 図解やグラフなどがあると理解しやすい
  • 同じ視覚型でも、文字と図解では理解度が変わる

視覚タイプの多くは、口頭でこまかく説明されてもあまり頭に入ってきません。その代わり、「参考書を読む」「レッスン動画を視聴する」といった勉強法が非常に得意です。

ただし同じ視覚型でも、文字を中心とするタイプと図解や画像を好むタイプにわかれます。いくら図解やイラストでわかりやすく編集されていても、参考書の中心はやはり文字です。

もし、文字が多すぎて理解がむずかしいと感じているなら、参考書から動画中心の勉強法に切り替えてください。参考書は、動画で習った内容の確認や補足に使用すると、うまく勉強が進むと思います。(文字をみるのが得意な読書型については後述)

また文字タイプ・図解タイプを問わず、視覚型学習には、マーカーやラインの活用もオススメです。マーカーは意味がないという意見もありますが、読むたびにチェックしたいポイントを探すのは、やはり効率が悪いです。色づけして目立つようにしておけば、視覚タイプはストレスをあまり感じずに、サクサクと勉強がはかどるでしょう。

体感型学習者のための暗記法

体感型学習者は実際に体験したり、体を動かしたりすることで効率的に情報を記憶します。彼らにとって、「実際に体験すること」が、なによりも重要です。

たとえば、歴史を学ぶなら、実際に史跡や博物館を訪れてみます。科学の実験を自分でやってみるのも、いいでしょう。理解度を高めるため、とにかく自分で行動してみるのです。

とはいえ受験生や社会人になると、毎回大がかりな体験をしていたら、いくら時間があっても足りません。もう少し現実的なアイデアとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 問題を大量に解く
  • 自分なりにノートをまとめる
  • 覚えたことを誰かに教える
  • リズムやメロディに乗せて覚える
  • 書きながら覚える

問題を解いたり、要点を自分の言葉でわかりやすくまとめたりする行為は、まさに体験そのもの。覚えた内容を誰かに説明するのも、非常にいいですね。要点をきちんと理解していないと説明ができないので、自然と理解度が深まります。

また、リズムやメロディに乗せて覚える方法だと、ただ参考書を読むよりも読んだ内容を忘れにくいです。この勉強法を取り入れている参考書としては、英単語帳「キクタンシリーズ」が有名ですよね。

昔から取り組む人の多い、書きながら覚える方法(ディクテーション)も、体験型の一種といえるでしょう。もちろん、同じ体験型でも個人差があるので、いろいろと試して自分に合う方法を探してみてください。

読書型学習者のための暗記法

最後に、文字を読むのが得意な「読書型学習者」について、説明していきます。読書型は、とにかく参考書やテキストを読むのが好きです。

問題を解く場合も、まず参考書で全体像を把握してから、じっくりと問題に取りかかります。わからないことがあれば、その都度辞書や参考書の確認も怠らないため、理解度もバッチリです。

その代わり、勉強のペースはどうしても遅くなり、うまく計画を立てないと勉強できない単元が残ってしまう危険性もあります。

反対に体験型の要素が強い人は、いきなり問題を解いて、わからない箇所を参考書で確認するほうが理解しやすいようですね。とにかくテンポよく進めていくので、取りこぼしが少なくて済みます。ただし、1回ごとの理解度が低いので、何回も復習が必要です。

なお、タイプが違うからといって、勉強法が完全に異なるわけではありません。実際のところ、どのタイプでも、勉強法自体は結局重なっていることが多いです。

たとえば、視覚型で説明したマーカーは、読書型の人もよくやります。読書型は何回も同じ本を復習するので、覚えておきたい箇所にマーカーをして、そこを中心に読み返すわけです。

タイプを問わず、読書の内容をしっかりと記憶するために、ノートをまとめる人もたくさんいます。大切なのは、自分にとってその勉強法がやりやすいかどうかです。あまりタイプにこだわりすぎず、最適な勉強法をみつけてくださいね。

効率のよいオススメの暗記方法9選

これなら誰でも暗記できる!オススメの暗記方法4選

前述のとおり、得意とする学習タイプによって、適切な暗記方法は変わってきます。それぞれの特徴をイメージしながら、今回紹介する9つの方法をチェックしてみてください。必ず自分に合う暗記方法がみつかるはずです。

オススメ暗記方法9選
  • ルックアップ&音読が暗記の基本
  • ディクテーション(書き出し)
  • 視覚と聴覚のサンドイッチ学習
  • 動画の活用
  • 暗記アプリでスキマ時間を活用
  • インプットした内容をすぐにアウトプット
  • 関連事項をまとめて覚える
  • 新しい内容と古い内容を交互に暗記
  • 場所法の利用

それでは、ひとつずつ見ていきましょう。

ルックアップ&音読が暗記の基本

暗記をするなら、ルックアップ&音読をオススメします。ルックアップ&音読とは、暗記したい箇所を読んだら顔を上げて暗唱する方法です。

英語の暗記でよく使われる方法なので、英語の勉強をしている人は、すでにやったことがあるかもしれません。

もちろん最初から、必ずしも顔を上げて暗唱しなくても大丈夫です。まだ全体像が頭に入っていない段階なら、まずは黙読でザッと最後まで読んでしまいましょう。

なお、むずかしい内容になると、1回だけルックアップ&音読をしても、なかなか覚えられないかもしれません。その際は、2回3回と繰り返してください。

以下に、基本的なルックアップ&音読の流れをまとめておきます。

  1. 暗記した箇所を読み、一旦顔を上げる
  2. テキストを見ないで音読する
  3. 暗記したい箇所を間違いなく音読できているか確認

見ないで暗唱する作業が、暗記したつもりでもじつは覚えていないという状況を、確実に減らしてくれます。

◆暗記に有効なルックアップ&音読についてはコチラの記事もどうぞ

ディクテーション(書き出し)

長文の暗記、もしくは細部までしっかりと暗記したい場合は、ディクテーション(書き出し)がオススメです。しかも、できればタイピングよりも手書きのほうが、より高い効果を期待できます。

もちろん効率だけを考えるなら、タイピングが圧倒的に有利です。場合によっては、手書きの何倍ものスピードで書き出すことも可能でしょう。

しかし、米プリンストン大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校の共同調査※によると、PCでノートを取る学生よりも、手書きの生徒のほうがより成績はよかったそうです。

このように、手書きで書くとより長期間記憶に残ることが、さまざまなデータで明らかになっています。

とはいえ、手書きはどうしても時間がかかります。暗記量が多い場合、すべてをディクテーションしていたら、いくら時間があっても足りません。

もしディクテーションを取り入れるなら、「覚えにくい箇所」「重要な箇所」に絞っておこなうのが、現実的だと思います。

Can Handwriting Make You Smarter? – WSJ

視覚と聴覚のサンドイッチ学習

もし暗記したい教材に音声も付属しているなら、ぜひ文字と音声の両方を活用してください。なぜならば、視覚と聴覚のサンドイッチ効果で、より鮮明に脳へ記憶されるからです。

脳は、重要な情報だと判断したものから優先的に、長期記憶へ格納していきます。脳に重要な情報だと認識させるには、以下の方法が有効です。

  1. 何回も情報を繰り返しインプットする(復習)
  2. 鮮明なイメージを与える

目と耳両方からインプットすれば、単純にインプット回数が増えます。さらに、文字と音声という、異なるスタイルで脳が刺激を受けるため、より鮮明に記憶されます。そういう意味では、前述の音読も組み合わせれば、まさに最強コンボといえそうです。

ちなみに、聴覚を利用した暗記は、場所と時間を問いません。通勤中や家事、あるいは運転中でも暗記学習が可能です。忙しい社会人や主婦のかたは、ぜひ活用していきましょう。

◆耳からの学習についてはコチラの記事もどうぞ

動画で理解度を深める

先ほど、視覚と聴覚のサンドイッチ学習を紹介しました。その視覚による学習へ、動画をうまく取り入れると、理解度が格段に深くなります。

音声とのサンドイッチ効果はもとより、ふんだんに使われる画像やイラストによって、理解がむずかしいポイントもすんなりイメージできるでしょう。

とくに語学や資格関係の勉強をする場合、動画学習は非常にオススメです。英文法や資格のテキストはどうしても固い表現が多く、いくらテキストを読んでも、いまいち理解できないケースがよくあります。

そんなときでも動画なら、講師がわかりやすく噛み砕いて解説をしてくれるので、案外すんなり理解できてしまうものです。

もちろん、講座の完成度や網羅性を考えると、有料講座がベストでしょう。しかし、YouTubeなどにも、良質な無料講座がたくさんあります。いきなりお金を払う前に、まずはどういった動画があるか、いろいろとリサーチしてみてください。

暗記アプリでスキマ時間を活用

忙しくて、なかなか座って勉強する時間が取れないという人には、暗記アプリをオススメします。暗記をする内容にもよりますが、暗記アプリには大きく以下3つのメリットが考えられます。

  • スキマ時間を有効活用できる
  • 暗記帳作成の手間が省ける
  • 暗記帳を持ち運ぶ必要がない

暗記アプリのなかった時代は、暗記カードを自作する方法が一般的でした。しかし、暗記カードの作成には、結構な手間と時間がかかります。

その点暗記アプリなら、作成の手間がほとんどなく、わざわざ持ち運ぶ必要もありません。しかもスマホさえあれば、通勤通学の時間や待ち合わせのちょっとした空き時間にも、サッと暗記ができます。

もちろん、暗記アプリにデータを移行できない場合もあるでしょう。また、常にスマホに触れている状態なので、SNSやゲームなど数ある誘惑への対応には、真剣に取り組む必要があります。

ただ、そういう点さえクリアできれば、暗記アプリが最高の暗記方法であるのは間違いありません。ぜひ、スキマ時間の活用に、アプリを検討してみてください。

◆スキマ時間の活用についてはコチラの記事でもお読みいただけます

インプットした内容をすぐにアウトプット

インプットした内容をすぐにアウトプットすると、さまざまな効果が期待できます。まず、アウトプットをすると、理解度が格段にあがります。なぜなら、アウトプットはすなわち復習だからです。

前述のとおり、復習の回数が増えれば、それだけ記憶に残りやすくなります。だから、アウトプットすればするだけ、内容を暗記しやすくなるわけです。

またアウトプットを前提に勉強すると、「大事なポイントを読み取る力」がつきます。誰かに説明しようと思えば、大事なポイントをきちんと理解していないと成立しないからです。

暗記をする箇所の適正な選別のためにも、この大事なポイントを読み取る力は、欠かせません。

なお、具体的なアウトプットの方法については、別記事で詳しく解説しています。よかったらそちらの記事も、確認してみてください。

関連事項をまとめて覚える

暗記の際には、できるだけ関連事項をまとめて覚えると、暗記の効率は向上します。たとえば、住宅建築の勉強をしていて、基礎工事(コンクリートの土台部分)について覚えたいとしましょう。

その場合は住宅だけでなく、大型の鉄骨造やRC造の基礎についても、一緒に学んでしまうのです。規模は違っても基本的な作り方は共通しているので、比較的簡単に暗記ができるうえ、構造による違いもまとめて理解できます。

また視点をずらせば、さらに関連知識は広がります。先ほどは「基礎」が主体でしたが、今度はコンクリートを主体に考えてみましょう。

そうすると、「コンクリートの施工方法」や「コンクリートの耐久試験」さらに「コンクリートを扱う器具類」など、コンクリートの関連知識が一気に身につくわけです。

前述のとおり、いったんベースとなる知識を暗記すれば、その関連知識を暗記する際に、ベース部分の勉強を省略できます。暗記の際には、似た知識をできるだけまとめて覚える。ぜひこの大原則を意識してください。

◆グループ化学習(英語)についてはコチラの記事もどうぞ

新しい内容と古い内容を交互に暗記

暗記の効率性だけを重視するなら、本来同じ項目(科目)を何回も繰り返すのが一番です。しかし実際にこんな覚え方を続ければ、かえって暗記の効率は下がってしまうでしょう。

なぜならば、同じような内容の繰り返しに、脳が飽きてしまうから。それよりも、新しい内容と古い内容を交互に覚えるほうが、効率は遥かにアップするはずです。

受験勉強なら、同じ科目ばかり続けるのではなく、複数の教科をまんべんなく勉強してください。資格の勉強なら、違う単元をバランスよく勉強しましょう。

もちろん、ひとつの内容に集中する意識も、同じように大切です。集中と分散、自分にとって一番効率のよいバランスを早くみつけて、暗記の効率をぜひ大きくアップしていただければと思います。

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暗記しづらい内容には場所法の利用

どうしても暗記がはかどらない場合は、いちど場所法を試してみてください。なかでも英単語のように、イメージが大きなウェイトを占める内容なら、余計に効果は倍増します。

場所法とは、身近な場所と暗記したい内容を関連づけて、暗記の効率を高める方法です。たとえば、英単語を公園と関連づけて暗記する場合、以下のように進めていきます。

暗記しづらい内容には場所法の利用

上記のように、比較的わかりやすいストーリーでもいいし、もっとあり得ないような設定でも全然問題ありません。ようは、場所と内容との組み合わせが、脳へ大きなインパクトを与えてくれればいいのです。

場所法を使うと、かりに意味を忘れても、「観覧車……怖い……あっ、acrophobiaだ!」と、場所をきっかけに記憶が蘇りやすくなります。この思い出しやすさも、場所法を活用する、大きなメリットのひとつといえるでしょう。

◆場所法についてはコチラの記事でもお読みいただけます

覚えた内容は忘れない「効率よい暗記6つのコツ」

覚えた内容は忘れない「効率よい暗記のコツ」

暗記を妨げる原因が明確になり、きちんとした方法で暗記をすれば、暗記できる量は大きくアップするはずです。あとは、いかに効率よく暗記ができるかがポイントになります。

この章では、効率よい暗記のコツを6つほど紹介しますので、ぜひご自身の暗記に取り入れていただければと思います。

左脳と右脳をうまく使い分ける

これまでほかの記事で何度もお話ししていますが、人間の脳には左脳と右脳があり、それぞれ役割が異なります。効率のいい暗記には、この左脳と右脳の上手な使い分けが欠かせません。

基本的な左脳と右脳の役割は、以下の通りです。

左脳と右脳の役割の違い

○ 左脳:言語・計算・分析・論理性

○ 右脳:イメージ・創造性・ひらめき・全体像把握

左脳に言語や計算・記憶という項目があるのをみて、「左脳をフル活用すればいいんだ」と思ったかたもいるかもしれません。

しかし、左脳ばかり使うと理屈で暗記することになり、忘れやすいという欠点があります。そういう意味では、右脳を使いイメージで暗記するのが、忘れにくくてオススメです。

右脳でのイメージ化については、このあと詳しく解説します。

「復習」と「イメージ化」がポイント

前述のとおり、暗記した内容を長期間記憶へ残すには、「復習」と「イメージ化」がポイントになります。復習については、すでに詳しく解説しているので、ここではイメージ化について見ていきましょう。

たとえば、以下のような英文を暗記したい場合、

I have been learning English for two years.(私は2年間英語を勉強しています)

「2年間勉強して、今も勉強を続けているんだから、現在完了進行形だな。現在完了進行形は、have been + 〜ingの形になって、えーっと……」

こんな風に、理屈で考えすぎると、暗記はあまりうまくいきません。

それよりも、もっと右脳を活用して、上記のように暗記したい内容をイメージで覚えてしまいましょう。そのほうが忘れにくいし、なによりも暗記のスピードが速くなります。

◆右脳のイメージ化についてはコチラの記事もどうぞ

睡眠の質を上げて暗記効率をアップ

もし今以上に暗記の効率をアップさせたいなら、まずはしっかりと睡眠時間を確保するのが先決です。いくら今回紹介した暗記の方法に取り組んでも、肝心の脳のポテンシャルが低ければ、思うように暗記はできません。

睡眠時間に関しては個人差があるため、一概に何時間と断言するのは困難です。ショートスリーパー型の人なら、3〜4時間も寝れば十分でしょう。ただ、ごく一般的な人ならば、脳をベストな状態に保つために、少なくとも7〜8時間の睡眠は必要になります。

また、睡眠時間だけでなく、睡眠の質も重要です。夜中に何回も起きてしまう人や、頻繁に無呼吸を起こしている人の場合、8時間以上睡眠を確保できても、思ったほど疲れは取れないと思います。

「寝る前2時間はスマホを極力触らない」「部屋をできるだけ暗くする」「睡眠に障害がある場合は適切な治療を受ける」など、少しでも睡眠の質を上げる努力をしてください。

睡眠前と午前中が暗記のゴールデンタイム

さきほど「効率的な暗記には脳のポテンシャルが大事」という話をしました。そのためにも、良質な睡眠をしっかりと取りましょうというお話でしたよね。

脳のポテンシャルを最大限に活かすという意味では、睡眠と同様に、読書の時間帯にも気を配りたいところです。

暗記を目的とするなら、就寝前2〜3時間の時間帯がもっとも効率がよいといわれています。人間の脳は睡眠時にその日の記憶を整理するため、寝る直前にインプットしたフレッシュな情報は、より鮮明に記憶へ残りやすいからです。

また起床直後や午前中なら、休息をたっぷり取った脳が、活発に働いてくれます。さらに早朝なら、ほかの人からの電話やSNSの着信で、集中力を奪われる危険性も激減するはず。

今夜型の生活パターンが染みついている人は、思い切って夜型から朝型に変えてみると、暗記がビックリするほどはかどるかもしれませんね。

時間制限を設けると暗記の効率は高くなる

暗記効率を高くしたいならば、必ず時間制限を設けてください。ただ時間制限があると焦ってしまい、暗記の効率はかえって悪くなりそうな気がしませんか。

しかし実際は、まったく逆です。時間があると、だらけてしまい、暗記の効率は著しく低下します。また、暗記したい内容に一つひとつ時間をかけすぎると、復習に必要な時間が確保できません。

かりに全部で1,000個の文章を暗記する場合、1日に10個ずつじっくりと覚えようとするのは、絶対にNGです。1日10個では、ひと通り目を通すだけでも、100日もかかってしまいます。100日目には、おそらく最初に覚えた文章など、すっかり忘れているはずです。

それならば、すぐに忘れてもいいから、高速で1日100個の文章に目を通しましょう。これなら、同じ100日間で9回も復習ができます。少々難解な文章でも、全部で10回も復習すれば、かなりの文章を覚えられるでしょう。

1日の暗記量を増やすには、当然1つあたりの時間を短く設定して、パッパッと素早く進んでいかなければなりません。だから、効率的な暗記には、時間制限が不可欠なのです。

暗記をする際にはスマホを遠ざける

暗記で一番大事なポイントを聞かれたら、迷わず「暗記の時間にスマホを隔離すること」だと答えるでしょう。直接暗記とは関係ない話ではありますが、スマホとの関わり方ひとつで、暗記の効率は大きく変わってしまうのが紛れもない現実なのです。

今や私たちの生活は、スマホを中心に動いているといっても過言ではありません。試しに、1日スマホをもたない生活をしてみてください。余程の覚悟がない限り、ほとんどの人は、1日も耐えられないはずです。

なんといっても、スマホがあれば、ほぼなんでもできてしまいます。SNSや動画視聴、ゲームなど、空いている時間は常にスマホを触っている人も多いのでは。

こういう状況のなかで、もしスマホ対策をなにもしなければ、おそらく5分もしないうちに友達から届いたSNSの通知で暗記は中断するでしょう。

なので、暗記の作業中は、必ずスマホの電源を切ってください。ちなみに電源がオフでも、スマホが視界に入るだけで、集中力は途切れるという研究結果もあります。電源をオフにしたら、机の上ではなく、見えないところにしまいましょう。

◆スマホと集中力の関係についてはコチラの記事もどうぞ

よくある暗記方法についてのQ&A

よくある暗記方法についてのQ&A

最後に、効率のよい暗記について、よく受ける質問を3つほど紹介します。

Q1:どうしても暗記作業が続かない場合はどうしたらいいでしょうか?

集中力不足で暗記がうまくいかない場合は、スキマ時間の活用がオススメです。机に向かって1時間暗記をしようと思えば、正直誰だって楽しくはありませんよね。

でも、1回の暗記時間が10分なら、なんとか続けられそうだと思いませんか。わずか10分でも6回繰り返せば、それでも同じ1時間です。まずは、短時間でいいから、とにかく暗記をはじめてしまいましょう。

Q2:最初に覚えた内容をすぐに忘れてしまいます

暗記の量が多い場合は、どうしても最初に覚えた内容は忘れてしまうものです。これはどんなに頭のいい人でも、変わりません。忘れてもいいので、とにかくスピードを上げて、何回も繰り返すのが大事です。

またここまで何度もお話ししたように、毎回新しい内容を暗記するのではなく、途中で前回の復習を挟むのもよい方法だと思います。かりに毎日50個ずつ英単語を覚えるなら、今日の50個を暗記しつつ、前日に暗記した内容も復習してください。

こうやって新しい内容とは別に、一度暗記した内容を復習する時間を設ければ、最初に覚えた内容をすっかり忘れてしまう事態は回避できるでしょう。

Q3:今回紹介した暗記方法以外にも、オススメの方法はありますか?

スキマ時間の活用と効率アップが期待できる、体を動かしながらの「ながら暗記」は、かなりオススメです。音声を活用して通勤や家事の時間を暗記に回せれば、そのぶん、ほかのことに使う時間的ゆとりができます。

また、体を動かしている間は基本的にヒマなので、否が応でも暗記する内容に神経が集中します。時間を有効活用して、暗記の効率もアップする。ながら暗記は、本当にオススメですよ。

Q4:暗記方法に関するオススメの本があれば教えてください

「記憶力日本チャンピオンの 超効率 すごい記憶術」青木 健(著)

Q4:暗記方法に関するオススメの本があれば教えてください

暗記に関する本は、本当にたくさん出版されていて、どの本も非常に読み応えのあるものばかりです。そういった本のなかでも、今回は、前述の場所法に関する本を1冊紹介しておきます。

また本書では場所法以外にも、普段私がよくお伝えする「イメージ力」や「インプットとアウトプットのバランス」などについても、言及してくれています。より暗記を楽にしたいと考えている人は、この本でぜひ記憶に関する基礎知識を学んでください。

Q5:これだけはやるなというNG行為はありますか?

基本的には、自分が覚えやすければ、どんなことをしてもOKです。ただし、一夜漬けだけは、まったく意味がないので、今すぐ止めてください。

たしかに、直前に覚えた内容は、新鮮な記憶として頭のなかに残っているでしょう。しかし急に詰め込んだ知識は、2〜3日もすれば、すっかり忘れてしまうはずです。

長期間記憶しておくには、暗記したい内容を繰り返して、その情報が大事だという認識を脳にもってもらわなければなりません。だから復習が大事なのであり、一夜漬けはほぼ意味がないのです。

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まとめ

今回は暗記がうまくいかない理由と、誰でも結果の出るオススメの暗記方法、さらに効率のいい暗記のコツについても詳しく紹介してきました。今回紹介した9つの暗記方法を身につければ、もう暗記で悩むことはなくなるはずです。

最初はなかなか上手くいかないかもしれませんが、慣れればスムーズに暗記ができるようになります。ぜひ、諦めずにチャレンジしてみてください。