記事の監修
株式会社瞬読 代表取締役山中恵美子
大学卒業後、関西テレビ放送株式会社に勤務。2009年学習塾を開講し3万人の生徒が卒業。
学習効果を上げる方法として速読を取り入れる。これが後の「瞬読」となり生徒が次々と難関校に合格。
2018年瞬読のみの講座が開講し、現在受講生は2,600名を超える。
著書『瞬読』は10万部超えのベストセラーに。その他、TV・ラジオなどメディアにも多数登場し、全国に瞬読を広めている。
「速読法がたくさんありすぎて、どれを選べばいいのかがわからない」
「速読には興味あるけど、トレーニングって大変なんでしょ……」
こんな風に悩んでしまい、せっかく速読に興味があるのに、なかなか最初の一歩を踏み出せない人も多いと思います。
でも大丈夫です。手前味噌になりますが、私どもが指導をしている右脳速読法「瞬読(しゅんどく)」を身につければ、驚くようなスピードで本が読めるようになります。さらに、目を酷使するハードなトレーニングも一切必要ありません。
当記事では、「速読のしくみ」や「速読のメリット・デメリット」「右脳速読トレーニングの内容」を紹介しながら、「瞬読を選ぶべき理由」をほかの有名速読法と比較しながらわかりやすく解説していきます。
少々長い記事になってしまいましたが、そのぶん、速読の全容がわかります。速読に興味はあるけれどもなかなか一歩を踏み出せない人は、ぜひ参考にしてください。
目次
最初に知っておきたい速読の基礎知識
世の中には、「速読は怪しい」というイメージを持っている人も一定数いらっしゃいます。たしかに、一般的な読書の概念からいえば、「あんなに速く読めるわけがない」と考えるのはムリもないことかもしれません。
しかしこういったマイナスのイメージは、速読がどういう理論でおこなわれるかを知れば、簡単に払拭できることです。この章では、下記の内容について詳しく解説していきます。
- そもそも速読ってなに?
- 3つの速読タイプ
- 速読は本当に効果があるのか
そもそも速読ってなに?
速読とは、文字通り「文字を速く読む」ことです。しかし、どのくらいの速さで読めれば速読といえるのでしょうか。
じつは、速読に明確な定義はありません。速解力検定という速度を測る試験によると、1分間に2,100文字以上の速度で読めれば、最上級に認定されるようです。
通常、成人が1分間に読める文字数は約400〜800文字とされているので、速読ができる人は、2.5〜5倍ほどの速さで文字を読めることになります。
ちなみに「瞬読」では、比較的習得が遅い人でも、8〜10時間ほどのトレーニングで分速2万文字を超えるケースは珍しくありません。
なかには、驚きの「分速40万文字」を達成した人もおり、その速度はにわかには信じられないほどです。瞬読が桁違いの速度を実現できる理由については、のちほど詳しくご紹介します。
◆速読のしくみについては、こちらの記事もどうぞ
3つの速読タイプ
世の中にある速読法は、大きく3つのタイプに分類されます。
- 眼球の動きを速くするタイプ
- 読み方を工夫するタイプ
- 右脳を活用するタイプ
瞬読は右脳を活用するタイプの速読法ですが、ほかのタイプが悪いというわけでは決してありませんので、誤解のないようにお願いします。それではひとつずつ、特徴を簡単に見ていきましょう。
眼球の動きを速くするタイプ
まず世の中に出回っている多くの速読法に共通しているのが、「眼球の動きに頼る」という点です。つまり、「読む能力を向上させるには、まず眼の筋肉を鍛える」というのが、基本的な考え方になります。
しかし正直いって、この方法では大きく読書スピードを上げるのはむずかしいです。なぜなら、眼筋を鍛えたとしても、眼球の動きには限界があるからです。どんなに頑張っても、おそらく5倍(分速2,000〜4,000文字)が限界でしょう。
もちろん5倍でも十分素晴らしい効果です。しかし、せっかく時間とお金を投資するのですから、さらに効果の出やすい方法があれば、そちらを選ぶべきではないでしょうか。
読み方を工夫するタイプ
「斜め読み」や「飛ばし読み」といった読み方の工夫で、読書スピードを上げる考え方もあります。
そもそも本に書かれているすべての文章のなかで、本当に大事なのはわずか数%にしか過ぎない。であれば、重要ではない部分に時間をかけるよりも、コアとなる部分だけを探して、そこだけ読んでいけば十分だというわけです。
しかし、多くの速読法では、「斜め読み」や「飛ばし読み」を推奨していません。理解力を維持しながら速読できる方法があれば、わざわざ飛ばし読みをする必要がないからです。
また、「斜め読み」や「飛ばし読み」をすると、どうしても大事なポイントの取りこぼしが多くなります。そういった意味からみると、あまり積極的に取り組む必要はないといえそうです。
右脳を活用するタイプ
最後はこの「右脳を活用するタイプ」です。人間は言語や論理を司る「左脳」と、ひらめきやイメージ化など、感覚的な「右脳」の両方を持っています。
一般的に本を読むといえば、左脳で一言一句意味を理解しながら読むスタイルを指しますよね。右脳にも高い能力があるのに、普段読書にはまったく使っていません。
そこで、読書の際に右脳の使用を意識すると、右脳が徐々に活性化してきます。結果、文字を読む処理能力が上がり、びっくりするようなスピードで速読が可能になるというわけなのです。
瞬読の土台となるのは、右脳を活性化して潜在意識に文章のイメージを刷り込んでいく感覚です。この辺の詳しい説明は、またのちほどいたします。
今すぐ知りたい!という人は、下記のリンクからどうぞ。
速読は本当に効果があるのか
一般の人にとっては「読書=左脳でじっくり読む」ですから、1分間に1万文字以上も読めてしまう速読法は、たしかに怪しく感じるかもしれません。
しかし、速読を「前より少しでも速く読めるようになる」(分速2,000文字以上が目安)と定義するならば、多くの速読法は間違いなく効果があるといえます。
ただし前述のように、同じ速読でも効果にはバラツキがあるため、より結果の出る方法を探す必要はあるでしょう。効果の出る方法に関しては、のちほど4つの速読法を比較しながら詳しく解説します。
◆速読がもたらす効果については、こちらの記事もどうぞ
最強の速読法「瞬読」をおすすめする理由とは
前述のとおり、きちんとしたトレーニングをおこなえば、どのような速読法でも必ず結果は出ます。でも、速読法によって、得られる結果には大きな差が生まれてくるのも、先ほどお伝えしたとおりです。
せっかく習ったのに、思うような結果が出なかったということのないように、私どもは「瞬読」を強力にオススメしています。この章では右脳速読法「瞬読」をオススメする理由について、以下3つの観点から深堀りしていきます。
- 「脳科学」メンタルトレーニング指導の国内第一人者も認めた右脳速読
- 「記憶力」右脳速読で、短期記憶から長期記憶へ移行しやすくなる
- 「処理能力」重要なパートを瞬時にイメージ処理
ひとつずつ解説します。
「脳科学」メンタルトレーニング指導の国内第一人者も認めた右脳速読
株式会社サンリ 会長 / 西田会 会長・塾長 西田文郎
(社団法人)日本能率協会、日本経営合理化協会、日本経営士会、中部産業連盟等の講師として、日本のビジネス界、スポーツ界、教育界、その他多くの分野に科学的なメンタルマネージメントの導入を行ったメンタルトレーニング指導の国内第一人者。驚異的なトップビジネスマンを数多く育成している。指導を受けた組織や個人に大変革が起こり、企業の一人あたりの生産性が飛躍的に向上するため『能力開発の魔術師』と言われている。
右脳を最大限活用する新しい速読法「瞬読」を、メンタルトレーニング指導の国内第一人者「西田文郎先生」が、強力に推薦してくださっています。
私は、40年以上、脳科学の研究をして参りました。 世界は、これからAI(人工知能)の時代へと突入していきます。
そして、現在、人間がやっている仕事の多くが 10年後にはAIで代用できてしまうため、 今ある職業がどんどん消滅していくと言われています。また、2020年にはセンター試験も廃止され、 受験も様変わりし、今までの「詰め込み」教育が一切通用しなくなります。
そんな時代の転換期であるAI時代を生き抜くために 必要な能力は「イメージ力、判断力、思考力、コミュニケーション力、共感力」など、 まさに私が研究している能力開発の領域の能力です。
今後、これらの能力を身に付けている人が、あらゆる業界でリーダーとなっていきます。
この瞬読のトレーニングを受講されることで、 単に本を早く読めるだけではなく、 私が研究している能力開発の分野においても計り知れない恩恵があるでしょう。豊かで素晴らしい人生を送るためにも、 是非とも瞬読を学んで頂きたいと思っております。
自信を持って瞬読を推薦いたします。
また、西田先生と対談した際にも、右脳速読法「瞬読」の可能性を、力強くお話してくださいました。西田先生と山中の対談は、以下の動画でご覧になれます。瞬読の可能性を、ぜひご確認ください。
「記憶力」右脳速読で、短期記憶から長期記憶へ移行しやすくなる
右脳速読で本を読むと、「反復」と「印象づけ」により、読んだ内容が短期記憶から長期記憶へ移行しやすくなります。
人間の脳は、なにか情報をインプットすると、まずは「短期記憶」に保存されます。この短期記憶は長くても数分しか覚えていられません。ムリに覚えた自動車ナンバーや電話番号をすぐに忘れてしまうのは、短期記憶として保存された記憶だからです。
したがって、もし記憶しておきたい情報があれば、なんとかして短期記憶から長期記憶へ移動させなければなりません。その際に有効な方法が、前述の「反復」と「印象づけ」なわけです。
もうおわかりだと思いますが、瞬読ならば1冊の本を5分程度で読めてしまいます。一方、左脳を使う一般的な読書なら、1冊読むのに、最低でも2〜3時間は必要でしょう。また、眼球を速く動かすタイプの速読でも、30分以上はかかる計算です。
つまり右脳速読ならば、ほかの速読法と比べて、6倍も復習(反復)ができるのです。
1回だけならまだそこまで大きな差ではないとしても、たとえばこれが3年間の受験勉強期間ならどうでしょう。トータルで考えたら、非常に大きな差が生まれますよね。イチから速読を学ぶのであれば、たくさんの復習時間を確保できる、右脳速読法「瞬読」をぜひ選んでください。
◆記憶力については、こちらの記事もどうぞ
「処理能力」重要なパートを瞬時にイメージ処理
さきほど、短期記憶から長期記憶への移行には、「反復」と「印象づけ」が有効だとお話ししました。反復については前の項目で解説したので、ここでは「印象づけ」について触れていきます。
右脳速読法は、その名のとおりに「イメージ処理」や「空間認識」が得意な右脳を使って読む読書法です。(上図参照)
文字を1文字ずつ読む左脳での読書と違い、複数の単語もしくは文章を一度に読んでいきます。さらにその文章を、イメージ化した映像としてインプットするので、内容がより鮮烈に記憶されていくわけです。
「百聞は一見にしかず」ということわざがあるように、言葉を100個並べるよりも、1枚の映像は多くの情報を与えてくれます。しかも文字を1文字ずつ理解するよりも、映像をイメージするほうが、脳の処理速度は圧倒的に速いです。
そう考えると、右脳速読にはメリットがありすぎて、もはや右脳速読以外で本を読むのが、想像つかないくらいですね。
◆右脳速読による脳への印象づけについては、こちらの記事もどうぞ
右脳速読トレーニングの流れ
右脳速読法「瞬読」は、ほかの速読法よりも速く読めるうえに、誰でもムリなく習得が可能です。もちろん、目に過大な負担をかけることは一切ありませんし、どのトレーニングも、ゲーム感覚で楽しく取り組めるものばかりです。
ここまで読んでいただいた人のなかには、もしかすると、「速読なんて自分にできるのだろうか」と不安に思っているかたもいらっしゃるかもしれません。
でも、安心してください。この章を最後まで読むと、速読習得に対する不安が、すっかり解消されるはずです。それでは、ステップ1から順番にみていきましょう。
ステップ1:広い視野(視読)を獲得「変換力トレーニング」
ステップ1は、ランダムに配置された文字を、正しい言葉へ変換するトレーニングです。正しい言葉に変換したあとは、その言葉の映像を頭のなかにイメージしていきます。(上図参照)
もしかすると、慣れないうちは、「こんなのできない……」と尻込みするかもしれません。
でも、大丈夫です。人間の脳には、バラバラに配置された文字を気持ち悪いと感じ、自然と自分の知っている言葉に変換しようとする働きがあるからです。
もちろん、最初はうまくできないでしょう。それでも何回か繰り返すうちに、自然と視野は広がり、問題なく解答できるようになります。(広い視野「視読」については後述)
このトレーニングで大事なのは、制限時間です。制限時間を設けることで、単純なトレーニングがゲーム感覚で楽しめます。
なお、制限時間は、最大でも1秒以内に設定しましょう。1秒を超えると、どうしても左脳で1文字ずつ追いかけてしまうので、制限時間は必ず守ってください。
◆変換力トレーニングについてはコチラの記事もどうぞ
ステップ2:映像化で瞬時に記憶「イメージ力トレーニング」
ステップ1はごく短い単語を使いましたが、ステップ2では、複数行(2〜3行)の文章を読み取っていきます。今度はランダム配置ではないものの、文量が大幅に増えるので、ステップ1よりも難易度は高いと感じるかもしれません。
またステップ2の目的は、文章のイメージ化です。ステップ1でおこなった「単語のイメージ化」からステップアップして、複数行の文章をまとめてイメージ化していきます。(上図参照)
この場合、頭から最後まで、一言一句漏らさずにイメージ化する必要はありません。上図でいえば、「教室」「携帯電話」「禁止」というキーワードさえ押さえていれば、そのほかの言葉はあまり気にしなくても大丈夫です。
とくにトレーニングの段階で大事なのは、イメージ変換までの時間です。こまかい描写を再現するよりも、「1秒間に映像を思い描けるかどうか」に集中してください。
◆イメージ力トレーニングについてはコチラの記事もどうぞ
ステップ3:1ページ丸ごと視読を目指す「本読みトレーニング」
右脳速読トレーニングは全部で4ステップありますが、基礎的なトレーニングはステップ2で終了です。ステップ3では、実際の本を使って、ステップ1・2で身につけたイメージ化の力を試していきます。
ここまでのトレーニングでは、1度に読む範囲は数単語、長くても2〜3行でした。ところが、実際の本読みトレーニングでは、最終的に1ページ丸ごとのイメージ化を目指します。
「えっ、1ページをまとめてイメージ化なんてムリだよ……」そう思った人も、たくさんいるはずです。でもトレーニングを続ければ、今までのトレーニングと同様に、1行・2行と徐々に読める範囲は広がっていきます。
ちなみに、瞬読の受講生のなかには、見開きページ(2ページ分)を3秒以下で読んでいく強者がたくさんいます。ここまでくれば、一般的なビジネス書を10分以下で読み終えることだって楽勝です。ぜひ、このレベルを目指して、頑張っていきましょう。
ステップ4:右脳と左脳のバランスを取る「アウトプットトレーニング」
このアウトプットトレーニングが、右脳速読トレーニングの最終ステップです。具体的には、本からインプットした内容を、紙などにまとめていきます。(口頭でも可)
どうして、読んだ内容をわざわざ書き出すのかというと、アウトプットによって左脳が活性化するからです。「速読を右脳・まとめを左脳」でおこなうと、脳全体の能力を底上げできます。
アウトプットのポイントとしては、できるだけ手書きでおこなうということでしょうか。パソコンやタブレットでもよいのですが、手で書く行為自体に、脳を刺激する作用があるという研究データもあります。
また、ムリにきれいな文書を書く必要はありません。人にみせるためではなく、目的はあくまでも「自分の脳がバランスよく機能しているかどうか」の確認です。
もちろん、スムーズに速読ができるようになれば、アウトプットから卒業しても問題ありません。でも、読書後のアウトプットは、記憶の定着にとてもよい影響を与えてくれます。
もし今後もアウトプットを継続したいなら、今度はSNSなどに感想や気づきをつぶやいてみるのも、おもしろいかもしれませんね。
◆アウトプットについてはコチラの記事もどうぞ
右脳速読トレーニングの効率をアップする3つのコツ
右脳速読にはムリな眼球トレーニングがないので、順序よくおこなえば誰でも習得が可能です。ただし、より効率よくトレーニングをおこなうには、必ず知っておくべきコツがあります。
これから紹介する3つのコツを知っておかないと、余計な時間と労力を費やす羽目にも成りかねません。
- 脳内音読は今すぐやめる
- 読まずにみる感覚で「視読(しどく)」をマスター
- 本を読む前に、目次とまえがきに注目する
ひとつずつ解説していきますね。
脳内音読は今すぐやめる
速読の種類を問わず、脳内音読はすべての速読の大敵ともいえる存在です。理由は単純。脳内音読をすると、読書スピードが極端に遅くなるからです。速読をマスターしたいなら、今すぐ脳内音読をやめる意識をもってください。
一般的に音読のスピードは、およそ分速400〜500文字といわれています。相当な早口でも、1分間に800文字程度が限界でしょう。
対して速読をみると、瞬読ではラクラク分速1万文字での速読が可能です。スピードの劣る左脳型でも分速2,000文字ですから、音読がいかに遅いかがわかります。
なお、音読の話をすると、多くの人が「自分は音読なんてしていない」といいます。たしかに、本を読みながら、いちいち声に出している人はいないでしょう。しかし、ほぼ100%の人が、頭のなかで音読をしています。
頭のなかで1文字ずつ追いかけていたら、声は出さなくても、それは実質音読と変わりません。音読の意識がないぶん、かえって修正は大変です。
とはいえ、厄介な脳内音読のクセも、あとから解説する視読をマスターすれば自然と抜けていきます。あまり心配はせずに、とりあえず「脳内音読はNG」とだけ、頭に入れておいてください。
◆音読についてはコチラの記事もどうぞ
眺める感覚で「視読(しどく)」をマスター
速読の大敵「脳内音読」をストップするには、「視読(しどく)」をマスターするのが1番です。視読とは、あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、ようするに「複数の文章をまとめて読む」読み方のことをいいます。
勘のいいかたはもうお気づきだと思いますが、前述の「変換力トレーニング」と「イメージ力トレーニング」が、まさにこの視読を鍛えるトレーニングそのものです。
バラバラに散らばった文字の修正で視野を広げ、さらにその範囲を1ページ全体にまで広げていく。右脳速読トレーニングのステップ1・2ができるようになれば、もう視読はしっかり身についていると考えてOKです。
ひとつ視読のコツをあげるとしたら、文字を追いかけるのではなく、「ページ全体を眺める感覚で本を読む」ことでしょうか。
なお、視読については、別記事にて詳しく解説しています。よかったら、そちらの記事もご確認ください。
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本を読む前に、目次とまえがきに注目する
本の内容に関する基礎的な知識がないと、残念ながら効率のよい速読はできません。わからない内容は、どう頑張ってもスムーズに読めないからです。
そう考えると、理解度が高い本は、より速く読めるわけですよね。であれば、読書をはじめる前に、ぜひ目次とまえがきに注目してください。
まず目次ですが、目次は本の内容を示す地図のような役割を担っています。200〜400ページもある本を、目次も確認せずに読み出せば、おそらく途中で内容を見失ってしまうでしょう。
その点、目次に目を通しておけば、次にくる内容もある程度予測できます。さらに、最後までどのくらいかかるのかわからずに、「まだまだ続くのかな……」といったストレスを感じることもありません。
また、まえがきは、著者の主張や想いがわかる貴重なページです。短いながらも、内容の把握にとても役立つと思います。
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4つの速読法を徹底比較
ここまで、右脳速読法「瞬読」について、いろいろと解説してきました。瞬読は素晴らしい速読法ですが、世の中にはほかにも素晴らしい速読法があるはずです。
そういった有名な速読法のなかで、どうして瞬読を選ぶべきなのか、各速読法の特徴を比較しながら、検討していきたいと思います。
巷で話題の速読法その1:フォトリーディング
フォトリーディングは、1985年にNLPプログラムのエキスパート「ポール・R・シーリィ」によって開発された速読法です。
1秒間に1ページのペースでページをめくり、カメラのように脳へ文章を撮影していく流れから、「フォトリーディング」と名づけられました。
日本でも、著名な経営コンサルタントである神田昌典さんが大プッシュしたことで、ビジネスパーソンを中心にかなり話題になりましたよね。
ただし、フォトリーディングは、準備と工程の複雑さが難点です。読みはじめる前に繊細な下準備が必要ですし、読み終えたあとに「マインドマップ」とよばれる方法で、読んだ内容を整理しなければなりません。
フォトリーディングは、その人気の反面、非常にできる人を選ぶ方法だと思います。
巷で話題の速読法その2:フォーカスリーディング
フォーカス・リーディングは、わずか3日間のトレーニングをおこなえば1冊10分での読書も可能ということで、非常に人気が高いメソッドです。
公式サイトは、右脳や潜在能力・写真記憶などを完全否定しており、かなり挑戦的な作りになっています。それだけフォーカス・リーディングのメソッドに、自信があるということでしょう。
フォーカス・リーディングでは、眼の動き・読書に対する意識の持ち方・読み方(スキミング・スキャニング)などを、複合的に速読の技術として学ぶそうです。
あくまでも科学的なトレーニングであり、福岡にある西南学院大学の読書講座として採用されていることからも、信頼性の高さが伺えます。
ただし、集中力を非常に要求される方法なので、体調・精神があまり活発でないときには、本来のパフォーマンスを発揮できない可能性があります。そういう意味では、やはり使う人とタイミングを選ぶ方法なのかもしれません。
巷で話題の速読法その3:スーパー速読
スーパー速読を主催する「日本速読協会」は1984年に発足。以来36年以上の指導実績をもつ、日本における速読法の老舗的存在です。2010年にNHKの「ためしてガッテン」で取り上げられたことから、一躍有名になりました。
メソッド自体は、眼の筋肉を鍛えながら脳の強化トレーニングをおこない、一言一句をしっかりと読んでいく昔ながらのスタイルです。
1日のトレーニング後にはおよそ3倍、数カ月後には10倍以上での速読が可能とのことですから、かなりハイレベルなのは間違いありません。
ただ、眼筋を使ったトレーニングがベースにあるため、うまくこのメソッドを取り入れられない人も多いのではないでしょうか。
巷で話題の速読法その4:瞬読
学習塾を経営するわたくし山中恵美子が、学習効果を上げる一環として速読を取り入れたところ、爆発的に話題となりその後「瞬読」メソッドとして一気に世の中に広がりました。
瞬読メソッドについて解説した書籍「瞬読」は、現在4冊出版されており、シリーズ累計18万部を突破するベストセラーになっています。
前述の通り、瞬読は右脳を活性化して、潜在意識に文章のイメージを刷り込んでいく手法がベースです。これまで主流だった眼球トレーニングとは違い、眼をほとんど動かさないので、文字通り「誰でも速読が可能」になりました。
なお瞬読にはこれといったデメリットは見当たらないのですが、強いていえば、まったく知識のない分野の本に対しては効果が期待できないことでしょうか。とはいえ、これはどの速読法でも同様ですので、やはり目立ったデメリットは思い浮かびません。
》》瞬読の書籍については、こちらのページでご確認ください
瞬読の書籍 | 株式会社 瞬読
速読のメリット・デメリット
これから速読を学んでいくのであれば、速読のメリットとデメリットをしっかりと把握しておくべきです。あくまでも一般論になりますが、この章では「速読のメリットとデメリット」を解説していきます。
速読のメリット
速読で得られる主なメリットは下記の3点です。
- 読む速度が速くなるので、得られる知識量が増える
- ほかのことに使える時間が増える
- 速読以外の能力も向上する
それではひとつずつ見ていきましょう。
読む速度が速くなるので、得られる知識量が増える
速読ができれば文章を速く読めるわけですから、当然得られる知識量が格段に多くなります。そして知識量が増えれば、仕事でよい結果が生まれやすくなるのは当然のことでしょう。
しかし残念ながら、日本企業に勤める日本人は、圧倒的に読書量が少ないそうです。一方、アメリカ企業などで働くグローバルエリートとよばれる人たちは、とにかく本を読みます。
読書量さえ多ければ単純に収入が上がるわけではないとしても、もはや会社が定年までの生活を保証してくれないことは多くの人が感じているはず。
であれば、グローバルエリートを見習って、どこでも通用するスキルと知識を身につける必要があるのではないでしょうか。そう考えると、読書のスピード向上が大きな武器になるのは間違いありません。
◆読書と年収の関係については、こちらの記事もどうぞ
ほかのことに使える時間が増える
速読のメリットは、知識量が増えることだけではありません。インプットの時間を短縮できるぶん、ほかのことに使える時間を確保できるのも大きなメリットです。
日本のビジネスパーソンは、どうしても会社での拘束時間が長い傾向にあります。なので、せっかくなにかを学ぼうとして書籍を読んでも、肝心の実践時間を確保できないというジレンマがありました。
しかし、速読を習得すれば、本から学んだ内容を実践できる時間が手に入ります。その浮いた時間を趣味に使ってもいいですし、家族との時間に当ててもOKです。
「速読によってスキルアップをしつつも自由な時間が増える」これは忙しいビジネスパーソンにとって、非常に嬉しいポイントではないでしょうか。
速読以外の能力も向上する
右脳が活性化する瞬読をマスターすると、読むスピードだけでなく理解力や記憶力・空間認識能力なども連動して向上します。空間認識能力などは一見速読と関係ないようですが、全体像把握が得意な右脳を活性化する、いわば副産物のようなものと考えてください。
瞬読コースの受講生からも、下記のような喜びの声が多数寄せられています。
- 楽譜を見なくても楽器が弾けるようになった
- ダンスの振り付けもすぐに覚えられるようになった
- 動体視力が向上するので、球技のスキルが上がった
- 数学や語学学習にもよい影響がある
これはほんの一例ですが、これ以外にも、予期せぬ変化が起こる可能性はまだまだありそうですね。
速読のデメリット
なにごとにも、メリットがあれば、必ずデメリットも存在するものです。ここでは速読のデメリットについて、以下の3点を解説します。
- 習得まで時間がかかることも多い
- 集中力を使うので眼が疲れやすい
- たくさんの本を購入するため、支出が多くなる
ひとつずつ解説します。
習得まで時間がかかることも多い
速読のタイプにもよりますが、なかには習得まで非常に時間のかかるケースがみられます。習得までの時間については後述するQ&Aで詳しく回答していますが、少なくとも最低1カ月(1時間×30日)程度は、時間を確保しておく必要があるでしょう。
しかし、残業の多い社会人や受験勉強に忙しい学生、はたまた子育てに追われる親ともなれば、こういった長期間のトレーニング時間を確保するのはなかなか厳しいと思います。
また、そもそもトレーニングが合わずに、途中で挫折してしまう人も決して少なくありません。そうなれば、途中まで速読に費やした時間が、丸々ムダになってしまいます。
集中力を使うので眼が疲れやすい
これまで速読に挑戦した人のなかには、「速読は集中力を目一杯使うので非常に疲れる」という人がたくさんいます。これはとくに「眼球の動きを速くするタイプ」の速読法に多くみられる現象です。
たしかに、眼球を速く動かすには、普段使わない筋肉をフル稼働させなければなりません。そう考えれば、逆に疲れないほうがおかしいくらいです。
また問題なのは、そういった眼球トレーニングが合わずに、途中でやめてしまう人が後を絶たないことでしょう。であれば、最初から負担の少ない速読法を選ぶのが、やはりとても重要になってくると思います。
たくさんの本を購入するため、支出が多くなる
速読ができるようになると、たくさん本を購入するため、どうしても支出が増えます。これはある意味嬉しい悲鳴ともいえるのですが、やはり支出はできるだけ抑えたいもの。
対策としては、「中古を購入する」「AmazonのKindle Unlimited読み放題を利用する」などが考えられます。とくにKindle Unlimitedなら「月額980円で読み放題」ですから、速読との相性は抜群です。
速読に対する疑問・不安にお答えします
ここまで速読について解説してきましたが、速読に対して、まだまだ疑問や不安がある人もいらっしゃると思います。そこで最後に、よく質問を受ける9つの疑問・不安について、右脳速読法「瞬読」指導者の立場からお答えしていきます。
Q1:どのくらい練習すれば、速読ができるようになりますか?
A:瞬読では、10時間をひとつの目安と考えています。
速読法ごとに習得時間は異なりますが、一般的な目を速く動かすタイプの速読なら、平均で30〜40時間は必要なようです。
一方瞬読の場合、速い人なら2時間ほどのトレーニングで、分速1〜2万文字の読書スピードを達成します。受講生のなかには、わずか7.5時間のトレーニングで、分速40万文字以上を読んだ小学生もおり、指導する私たち講師陣も非常に驚きました。
もちろん習得時間には個人差があり、一概には断言できません。しかし10時間程度のトレーニングが可能ならば、ほとんどの人は、分速数千文字〜1万文字以上のスピードで読めるようになるでしょう。
Q2:瞬読をマスターしたら、効果はどれくらい続きますか?
A:瞬読は一度マスターすれば、一生使える能力です。
瞬読のトレーニングを受講して、瞬読メソッドを一度マスターしてしまえば、基本的にその効果は一生続きます。瞬読は、自動車の運転やスキーをイメージしてもらうと、わかりやすいのではないでしょうか。
一度覚えたスキーの技術は、たとえその後何年ものブランクがあっても、完全に忘れることはありません。いつでもスキーにいけば、問題なく元のように滑れるはずです。(ブランク直後は、ボロボロかもしれませんが……)
また、「せっかくマスターしたのだから、できるだけ速読の能力は維持したい」というならば、10分でもよいので毎日トレーニングを継続してください。
いずれにしても、一度マスターすれば、瞬読のコア能力は決してなくなりません。まさに一生モノの財産なのです。
Q3:トレーニングは厳しいですか?
A:右脳速読法「瞬読」には、厳しい眼球トレーニングは一切ありません。
通常、目を速く動かすタイプの速読法では、「上直筋・下直筋・内直筋・外直筋・上斜筋・下斜筋」という6種類の眼筋を鍛えるトレーニングが不可欠です。
容易に想像できると思いますが、普段意識していない眼筋をフル稼働させるのは、相当疲れます。そうなると、トレーニングを継続できない人は、どうしても途中で諦めざるを得ません。
その点、瞬読の4ステップトレーニングは、誰でもムリなくこなせる内容になっています。どうぞ、安心して受講してください。
Q4:具体的にどういったトレーニングをするのでしょうか?
A:4つのトレーニングを順序よくおこなうので、ムリなく瞬読を習得できます。
右脳速読法「瞬読」では、以下4つのステップからなるトレーニングを、順番にマスターしていきます。
・ステップ1:「変換力トレーニング」
・ ステップ2:「イメージ力トレーニング」
・ ステップ3:「本読みトレーニング」
・ ステップ4:「アウトプットトレーニング」
ステップ1は、バラバラに表示された文字を正しい言葉へ変換する作業を通して、「瞬時に読み取る力」を鍛えるトレーニングです。
ステップ1が完了したら、ステップ2「イメージ力を鍛えるトレーニング」に入ります。ステップ2は、複数行の文章を瞬時にイメージ化して、映像として記憶していくのが目的です。
ステップ1と2に慣れてきたところで、次は、いよいよ最終的な実践訓練(本を読む)に突入です。また瞬読は、右脳速読法とはいっても、右脳だけを使うわけではありません。左脳でアウトプットをする訓練(ステップ4)も必ずおこないます。
なお、トレーニングについては、今回の記事でも詳しく紹介しています。「右脳速読トレーニングの流れ」にも、ぜひ目を通しておいてください。
Q5:独学でトレーニングは可能ですか?
A:もちろん、独学でも瞬読の習得は可能です。
その場合は、瞬読2冊めの書籍「瞬読ドリル」をテキストにしてください。このドリル付属のDVDには、前述の4ステップトレーニング(ステップ4は未収録)が収録されているので、ご自宅でも十分な効果が期待できます。
ドリルは7日間がひとつの区切りとなっており、7日間のドリルを楽にこなせるようになれば、1分間に4,000文字以上のスピードで読めるようになるでしょう。
分速4,000文字といえば、一般的な実用書(約6万文字)を15分間で読み切れる速さです。もし分速1〜2万文字以上を目指すなら、講座を受講していただければ、より短期間での習得が可能になります。
》》瞬読ドリルは、以下のサイトからお求めできます
1日5分見るだけで、1週間で勝手に速く読める! 瞬読ドリル
Q6:小学生から速読を習っても大丈夫ですか?
A:まったく問題ありません。むしろ小学生からのスタートをオススメします。
野球やピアノと同様に、右脳速読のトレーニングも、反復練習が基本になります。したがって、できるだけ早い時期にスタートしたほうが、技術の習得には当然有利です。
ただし瞬読の場合、小学校中学年(3〜4年生)以下の子どもには、受講をオススメしていません。理由はシンプルで、小学校低学年では、まだ読める文字が少なすぎるからです。
低学年のうちは絵本や図鑑などで読書を楽しみ、中学年になったらしっかりと速読を学ぶ。それが小学生で瞬読をスタートする際の、基本的な流れになるかと思います。
さいわい学校の図書館には、無料で読める本がたくさんあります。そういった特権を活かして、ぜひ早い時期から右脳速読をスタートしてください。
◯瞬読トレーニングをはじめる年齢については、こちらの記事もどうぞ
Q7:読書スピードアップ以外に、なにかメリットはありますか?
A:楽器演奏やスポーツ、さらにはコミュニケーション能力の向上まで、さまざまなメリットを享受できるのが瞬読の魅力です。
瞬読の指導をする私のもとには、「読書以外にもこんなメリットがありました」という嬉しい報告が、毎日のように届きます。
本当にたくさんありすぎて、すべてをお伝えするのはむずかしいのですが、以下にいくつか代表的な例をまとめておきます。
- 「ピアノ演奏」楽譜を瞬時に覚えられるので、暗譜で楽々ピアノ演奏ができた
- 「バレエ・バトントワリング」複雑な振り付けもすぐに覚えられる
- 「バスケット・テニス」動体視力と空間認識能力が大幅にアップ
- 「数学」面積や体積を求める問題が図形として頭にスッとイメージできるようになった
- 「コミュニケーション」相手の情報を素早く把握できるため、コミュニケーションが容易になった
これ以外にも、右脳速読で得られるメリットは本当にたくさんあり、紹介しきれません。興味のあるかたは、ぜひ下記の「受講者インタビュー」でご確認ください。
Q8:速読は受験勉強にも役立ちますか?
A:速読は、受験勉強に、大きなメリットをもたらしてくれます。
まずお断りしておきますが、速読で必ず受験に合格するとはお約束できません。しかし、瞬読を習得すれば、ほかのライバルたちに大きな差をつけるチャンスがあるのも、また事実です。
具体的には、瞬読によって、大きく3つの差別化が期待できます。
- 問題を速く読めるので、解答と見直しの時間が増える
- 重要なポイントを素早く読み取る力がつく
- 復習の回数が圧倒的に増えるので、暗記力がアップする
受験勉強において「暗記」が占める割合は大きく、いかに限られた時間内に復習をこなせるかが勝負です。その点瞬読なら、1冊の参考書を読むのに、数十分から長くても2〜3時間で済みます。(一般的な読書よりも時間はかかります)
右脳速読を受験勉強に活用して、ぜひとも合格を勝ち取っていきましょう。
◯受験に対する速読のメリットについては、こちらの記事もどうぞ
Q9:英語でも速読は可能でしょうか?
A:英語でも速読は可能です。ただし、日本語よりは速度が落ちます。
日本語を母国語とする私たちが、日本語の速読と同じように英語を速読するのは、どう考えてもムリな話でしょう。
とはいえ、英語でも、WPM(1分間に読める単語数)200~250くらいであれば、十分に到達は可能です。一般的な受験生のWPMは100以下ですから、倍の速さで読めるだけでも、大きなアドバンテージになるのは間違いありません。
とくに受験英語は、長文読解の占める割合が大きいです。英文を読む速さで結果が大きく変わるため、受験を控えた中高生には、ぜひ瞬読に挑戦していただきたいと思います。
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まとめ
知名度と実績のある速読法ならば、どれを選んでも必ずなんらかの結果は出ます。ただし、忙しいなか、お金と時間を投資するわけですから、ぜひ効率という観点から速読法を比較してみてください。
瞬読に、疲労の原因となる眼球トレーニングは必要ありません。ビジネス書や実用書、小説など、どんな種類の本にも対応できます。また、せっかく読んだ内容のほとんどを、すぐに忘れてしまうこともありません。
ここまでお話しても、そんな夢のような方法があるのかと、まだ信じられないかもしれませんね。
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